釣りで感じる異文化?釣り人は魚の異文化に触れている。
どうも久万です。(@kumannao)
異文化とはある共同体が所属する文化と異なることを指します。
私が釣りをしていて思うことは、釣り場によって異文化が形成されていることです。釣りのフィールドには河川、池、湖、ダム、海など多様なフィールドがあります。
特に日本の魚たちは多種多様な生物がいることによって特有の生態系が各地に割拠しています。
例えば、ある山上のダムを連想してみます。そのフィールドにはヘラブナ、コイなどプランクトンや微細な食べ物を主食とする魚がいる一方、ブラックバスやブルーギルなどの肉食系の魚がいる。
ブラックバス、ブルーギルは肉食系の魚なので、ヘラブナやコイが食べる主食とは種類が変わってくる。すると、彼らは一体何を主食にして食べるのだろうか。
ブラックバスの視点で考えてみると、まず山上に位置するダムぐらいなので虫系の生き物が考えられます。そして、主食となる魚はブルーギルやヘラブナ、コイがターゲットになるだろう。
他にもブラックバスの主食場を選定する環境となる一つは、水中における環境にもよるでしょう。
- 泥なのか?
- 砂なのか?
- 岩などの障害物があるのか?
- カケアガリがあるのか?
- 水草やカバー、草木のブッシュがあるのか?
必然的にブラックバスの捕食対象となる魚たちの生活環境が、一つの共同体の生態を決めると思います。
ちょっと説明が難しいので…もう一つ事例を。
二つの池があります。
一つの池には、日本古来の淡水魚しかいなくもう一つの池にはブラックバスなどの外来魚もいる。
これだけで環境及び生態系は全然違ってくるわけで、魚たちの生きるライフスタイルが大きく変わってくるのです。
“文化”とはgoo国語辞書によると最初の一文目にこう書かれています。
人間の生活様式の全体。
文化の広義的意味を踏まえても、魚たちが生きる生活環境を文化として位置づけていいのかは断定できません。
しかし、私たち釣り人は少なからず釣り場における異なった水生生物たちの生活環境にお邪魔させてもらっているわけです。
人が釣りに魅了され、心踊らされる体験をするのは旅に出かけるのと似ている部分があるのではないでしょうか。
旅に出て人が感動するのは、自分が知っていた生活環境・文化が画一でなく現地の人々のライフスタイルを覗くことができるからだと思います。
釣り人が釣りに没頭する理由の一つは、釣りそのものだけでなく釣りのフィールドで目にする自然の営みに感慨深い何かを感じるからではないでしょうか。
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