【保存版】中禅寺湖のレイクトラウトを釣るためには?(タックル/釣り方/ポイント)

【保存版】中禅寺湖のレイクトラウトを釣るためには?(タックル/釣り方/ポイント)

「ほんと綺麗…」

レイクトラウトを釣った瞬間、筆者の気持ちは、自然豊かな中禅寺湖の景色と相まって高ぶりました。

当記事では、

「中禅寺湖のレイクトラウトを釣りたいけど、どうしたら釣れるか分からない…」

「中禅寺湖で釣りしてみたけど、からっきしダメだった… 」

と、感じている読者の方に向けて記事をお届けします。
広大なフィールドゆえに一筋縄ではいかないのも事実で、難しいフィールドでしょう。

しかし、タックルや釣り方、ポイントの特徴、フィールドの条件などを抑えることができれば、きっと釣果にも繋がります。

最後まで読めば、そんな中禅寺湖におけるレイクトラウトの釣りをマスターできるはず!
ビックベイトでのレイクトラウト捕獲も達成した筆者が詳しく解説するので、熱意溢れるアングラーの方はぜひチェックしてみてくださいね。

目次

(圧倒される魅惑の個体)中禅寺湖に潜むレイクトラウトってどんな魚?

かけ上がりで捕食してきたレイクトラウト

日本には多種多様なトラウト系統の魚が生息しているため、「レイクトラウト」と聞くと日本の中禅寺湖に元から生息するネイティブトラウトの一種だと勘違いしてしまいがち。
ですが、実際のところは海外原産の魚です。

原産は、北アメリカで岩魚の一種。
黄色と白、紫のかかった斑点が体表に多く散りばめられており、その美しさは生で見ると圧巻されます。

中禅寺湖の標高

それゆえ、熱心なトラウトアングラーやコアなアングラーが標高「1,274m」に位置する中禅寺湖へわざわざ足を運ぶほどなのです。

ちなみに、中禅寺湖におけるレイクトラウトの最大サイズは105cm、16.3KGとバケモノサイズが釣れています・・・。
どんな餌を食べ続け、そして、どのぐらいの年数を生きてきたらそこまでの大きさに成長するのか、気になるところですね。

また、そんな化け物サイズのレイクトラウトを育てる中禅寺湖の豊かさも伺い知れる一面でしょう。

例の最大サイズとなる「レイクトラウト」。
バッチリとルアーで釣れたようで、こんなの釣れた一生夢にまで出てきそうです笑

本当に夢のある釣り場です◎

(固定概念は捨てる)レイクトラウトを釣るためのタックルは実に多種多様

中禅寺湖のレイクトラウトを釣るために準備したタックル

ここではレイクトラウトを陸から狙うタックルについて紹介します。

レイクトラウトを狙う中禅寺湖は「最大水深が163m」と大変深く、広大なフィールドであるゆえ、ルアーをしっかり遠方へ届けれるタックルが必要となります。

したがって、レイクトラウトのタックルは、遠距離かつ大物にも対応できるものを準備したいところ。
下記では、一般的なタックルセオリーから個人的におすすめできるタックルについて説明します。

フライフィッシングでもレイクトラウトはどう狙う?

ルアー釣りと同様に、フライフィッシングでのレイクトラウトフィッシングも人気です。
ワカサギや昆虫、セミなどに似せたルアーを使用して狙うのが主流となっています。

上級者のフライマンが多いイメージで、水深のあるポイントをじっくり探っていく必要があります。

レイクトラウトに最適なロッドは8フィート以上が目安となる

中禅寺湖がフィールドとなるレイクトラウトフィッシングでは遠距離へとルアーを飛ばせるロッドが必要となります。

そのため8フィート(約243cm)を意識したロッドで、パワー負けしないようにM(ミディアム)以上のものを用意しましょう。

個人的には、14gを目安としたスプーンを使用しているためMHクラスを使用しています。
なかでも、シーバス用のロッドや怪魚釣り用のモバイルパックロッドとの相性が良く、ボトムでの感度を重視しています。

一般的には、下記のようなロッドがおすすめ。

カーボン製のロッドかつ、先調子のものであれば巻きの釣りからリアクションを加えたアクションまで可能。
しっかり手元にルアーアクションを感じ取れるものであれば、基本的にはOKです。

リールは2,500-3,000番を目安に選ぶ

使用するリールに関しては、2,500-3,000番の番手を基準にするのがおすすめ。

使用するルアーの重量によって使い分けるのがベターですが、やはり大物に対応しやすいのは3,000番のリールから。
なかには、4,000〜5,000番クラスのスピニングリールを使用する人もいるぐらいなので、どんな釣りをしたいかによって決めましょう。

中禅寺湖、初心者の方がタックルを揃えるのであれば「2,500-3,000番」のスピニングリールを使用するのが間違いないですよ。

私は、19年モデルのヴァンキッシュを使用していますが、リール本体の軽量さに比例して釣りがしやすいのは事実。
長時間、ロッドアクションを加え続けるので体力を必要とするビックレイクの釣りでは、ハイスペックなリールの強みを実感できます。

ただ、高価なリールをいきなり揃えるのが難しい場合は、エントリーモデルのものでも大丈夫です(求め出すとキリがないですしね…)。
下記の「ナスキーC3,000」あたりは打って付けのリールで、私も4,000番はソルトゲームで愛用していますよ!

ラインはPEラインがベースとする(リーダーは必須)

ラインは感度の高いPEラインがおすすめで、特にこだわりがないのであれば一択でしょう。

ラインの太さは、「1-1.2号」をメインにすると飛距離もしっかり出せます。
なかには、「1,5号」を用いる人もいますが細かいラインセレクトについては、自分の投げたいルアーによって変わってきますね。

加えて、メインラインの先端にはリーダーとしてフロロリーダーを付けるのが必須。
手前のかけ上がりに、ゴロタや大岩が入ってるポイントが多いので、ファイト時に絶対擦れます。

リーダーの太さは、「12ld-16ld」を目安にして「1,5-2m」ほどは取っておきたいところ。
ある程度の長さがあると、ファイト時に余裕のあるファイトが楽しめるはずです。

それと、釣れた後は必ずリーダーのチェックを行ってくださいね。
多くの場合、先端のリーダーをカットするか、新しいリーダーを結び直す必要がありますよ。

要は、それぐらい「レイクトラウト」の激しいファイトによってリーダーが岩などと擦れるということでもあります。

リーダーは消耗しやすい道具なので、余裕のあるストックを持っておくと良いですよ!

季節/フィールドの条件で使い分けが大切!レイクトラウトを釣るためのルアー選択・アクション

中禅寺湖用に備えたスプーン

レイクトラウトを釣る上で、ルアーの選択には頭を悩ますところ。
考え出すとキリがないほど、多様な種類を持って狙うことが可能です。

けれども、それはある程度の経験を詰んだ中禅寺湖アングラーの話。
最初の頃は、どんなルアーを使用するか悩むのは間違いないでしょう(筆者もそうでしたから..)。

前提として、中禅寺湖は深場からのカケ上がりで、ブレイクになる地形になっているポイントが多いです。

そのため、中禅寺湖のレイクトラウトを攻略するために開発されたルアーもあるほどで「MTレイクス」や「adrowa Provia」は代表的なスライドスプーン。

MTレイクスは、スライド型のスプーンでフォール時の横移動によってレイクトラウトの捕食スイッチを入れます。
ご当地ルアーとも言えるほど人気で、沖合に潜むレイクトラウトを広範囲に誘い出せます。

「シーレーベル」から発売されているプロビアは、水を切るような細身のボディによって変幻自在なフォールアクションを生み出します。
ランダムな動きをするため、とにかくアクションの幅が広いです。

「3-3-5」の「2-2-4」のように、リトリーブとフォールを組み合わせたアクションが一般的ですが、使い方は人それぞれ。
上記二つは持っておいて外れのないルアーですよ。

  1. スライドスプーン(MTレイクス等)を遠くにキャスト。
  2. 深場になるポイントに向かってルアーをキャストしたら、ボトムに着底するまで完全にフォールさせます。
  3. 着底したら2-5回、ラインを巻き取りながらストップさせてフォールさせます。テンポは様々なリズムを刻みながら探るのがおすすめ。
  4. ラインの巻き取りをやめるとルアーがカーブを描きながらフォールしていきます。この時、ボトム着底・巻き上げでバイトが多いです。
  5. 反応が無かったらルアーを回収しましょう。

他にも、ミノーやレイクトラウト専用開発されたルアーで狙う方法もあります。

安定のスイミング力と中禅寺湖のワカサギと同サイズに模したチェリーブラッド。
筆者の場合、シャロー帯で回遊しているエサ食いの個体を狙うときに使用します。

ブラウントラウトにも効きやすいメリットもあります。

ベイトサイズが小さい時に使用するのが、パニッシュ85SP。
錯乱させるアクションで食わせ型の狙い方をします。

サーフェス系のビックミノー「MTボルツ」。

中層〜表層付近でベイトを追い回している個体に対し、アプローチできるルアーであるため、弱ったベイトを演出して演出して食いあげるようなバイトを引き出せます。

(釣る鍵はかけ上がり?)レイクトラウトを釣るための基礎知識・考え方

スプーンでボトムを叩いて釣れたレイクトラウト

中禅寺湖は、とにかく深い湖であるため低水温を維持できる性質を持ちます。
レイクトラウトも低水温を好み、季節によって最適な水温帯に移動しながらエサを追い求めて動き回ります。

つまり、中禅寺湖での釣りが解禁される4月頭から6月初旬、9月下旬あたりの気温が低くなるタイミングが「岸釣り」をするにはもってこいとなります。

よく釣れる時間帯は、朝まずめ・夕方の時間でベイトを追いかけ回して岸際によりやすいです。
反対に、日中の時間は沖のボトムでゴリなどのベイトを捕食していたりするのでスプーンで入念に探るのもおすすめ。

さらに、夏場になるとセミパターンによるブラウントラウト狙いなども楽しめるところ。
その都度、状況・条件に応じた釣りを展開するのが良いでしょう。

 

“NAO”

中禅寺湖でレイクトラウトを狙う際に意識しているのは、「自分に取れそうな魚はどんな状態の個体か?」ということ。

  • レイクトラウトの泳ぎ回っているレンジ
  • 風向きや波の荒れ具合
  • 地形ごとで捕食しているベイトの種類

などによって、釣れる魚の性質が異なるというのを私は感じています。

ですから、ある程度はフィールドに通い込むことによってでしか「”機知を得る”ことはできないのではないか?」という節はあります。

「簡単に釣れる」

とは、とても言い難い釣り場ですが、それゆえ釣れた時の感動はひとしお。

釣り好きのあなたもきっと、中禅寺湖に通うことの楽しさを見つけられるはずですよ!

中禅寺湖でビックベイトの釣りが成立する?!レイクトラウトの意外な食性にビックリ

中禅寺湖でレイクトラウトを狙うとなると、「スプーン」を用いた釣りが一般的ですよね。

けれども、バス釣りがメインの筆者にとって大きなレイクトラウトであればビックベイトに襲いかかる可能性はあるという仮説がありました。
実際、スプーンだけでの釣行で少しの時間だけビックベイトを試してみるとレイクトラウトのチェイスを確認。

それから、本格的にビックベイトのみでレイクトラウトを狙ってみることに…。

結果的に、上記画像のようなレイクトラウトを見事にキャッチできたのです。

秘訣は何か?

まだまだこの釣りでレイクトラウトを釣るのは謎も残るばかりですが、

  • 中禅寺湖のベイトフィッシュは意外と大きい
  • デカイ個体ほど、大きなベイトフィッシュを好んで捕食している
  • 岸際で餌を捕食するタイミングで釣れやすい

ということを念頭に釣りをすると、ビックベイトでのレイクトラウトフィッシングも楽しめるはずでしょう。
下記では、私が使用してみて反応を得られたビックベイト達についてご紹介しますね。

中禅寺湖のビックベイト系ルアーで使用したもの一覧

9インチサイズのビックベイトである「クラッシュ9」。

リップやテールを含めるとジャイアントベイトにも匹敵するボリューム感を放ちますが、レイクトラウトに絶大な効果を発揮。
個人的には、ヨタヨタした巻き感で誘うのがベストで、岩などに当たった場合はデジ巻きによるフラッシング重視のアクションがおすすめ。

サイズ問わず、足元でのチェイスが多いルアーですよ。

私はタイニークラッシュで釣り上げてはいませんが、チェイスは多数ありました。

中禅寺湖のベイトサイズとマッチしているのが「タイニークラッシュ」であるため、クラッシュ9よりも「レイクトラウト」にマッチしていると言えます。

ハードボトムをゴツゴツ叩くイメージで使用するなら、メガバスの「BIGM-4,0」が最適。

砂浜ポイントなどでも有効で、かけ上がりの岩場に当てながら引いてくるとバイトを得られやすいです。
飛距離も出しやすいのが嬉しいところで、幅広くサーチできるビッククランクベイトですよ!

シマノから発売されているスピナーベイト「バンタム スウェジー」は太軸のワイヤーが採用されており、ヘッド下部には追加でシンカーを装着できるアイが標準装備

私の場合、このスピナーベイトに14gのシンカーを追加することで中禅寺湖のディープなポイントを隈なくチェックしました。
やはり、チェイス多数でかつ、細かなアタリも得られたのでチャンスの多いルアーでしょう(ビックベイトではありませんが…)。

*私が使用したリールはアンタレスDCMDで、圧倒的なトルクがある巻き心地を実現してくれるのでもってこいな一台です。
太めのPEラインとの相性も良く、重量系のルアーをしっかりキャストできますよ!

【関連動画】

レイクトラウトをビックベイトで狙うと…(Episode1)【中禅寺湖】

【検証】ビックベイトで狙うレイクトラウトフィッシングに再現性はあるのか?(Episode2)

ブラウントラウト/レインボートラウトも釣れる!初夏にかけてはセミパターンもあり?

初夏の春蝉パターンは、獰猛なトラウト達を狙うのにベストなシーズン。
下記では、中禅寺湖にて実際にヒットした個体を元に釣れた時のシチュエーションやおすすめの釣り方について、詳しくご紹介します。

ブラウントラウトが本命!「待ち」の釣りで狙うワイルドブラウン

黄金色に輝く体表を見に纏う「ブラウントラウト」は、中禅寺湖で釣れる格好のターゲット。

ワカサギやウグイなどを模倣したミノーでも釣れる対象魚ですが、初夏にかけて鳴き出す中禅寺湖の「春蝉」を意識している個体を狙うのもアリ。
筆者も山側を中心にセミパターンを試してみましたが、大きな波紋を立てる水面近くにキャストをするとバイトを得られることが…。

基本は、ゆっくりとシェイク移動&ステイさせるのが効果的。

「ギランッ!」と水面を割る瞬間は堪らなく興奮しますが、アワセは一呼吸置くのがコツ。

また、天候や風向きによっても影響を受けるため簡単に釣れる魚ではないですが、美し過ぎる個体に見惚れてしまうこと間違いなしですよ!

(意外と珍しい)レインボートラウトを釣った時のシチュエーション

ブラウントラウトを狙っていると、レインボートラウトが釣れることもあります。
中禅寺湖は地形的にも手前からいきなり深くなる「カケアガリ」が多数あるため、魚もエサを求めて回遊しやすい傾向です。

レインボートラウトに関しても同様で、なかには70cmを優に超える個体がヒットする場合もあります。
とはいえ、4kgを超えるような個体に対して蝉ルアーを投げるライトなタックルでは手前の岩に擦れて切れやすいため、容易に釣り上げるのは至難の技。

筆者は上記画像の通り、「57cm」のレインボートラウトを釣りましたが「8lbのフロロライン」がボロボロに傷付いてしまいました。

誘い方はブラウントラウトと同じなので、「釣れちゃった」ぐらいの気持ちで楽しむのが良いでしょう笑。

初夏のブラウントラウト・レインボートラウトを狙うなら「春蝉」に合わせるのがベスト?

中禅寺湖と言えば「春蝉」がわんさか鳴きまくっています。
ただ、サイズは「3〜4cm」程しかないので蝉ルアーを使用する場合はサイズ感も考慮したいところ。

下記では、定番でありながらも釣果実績のある蝉ルアーについて詳しくご紹介します。

デフォルトのセミルアーといえば「ビセン」。
ノーマルサイズは定番中の定番で、70upのブラウントラウトや50upのレインボートラウトも釣れる万能セミルアー。

ウィングは取れやすいですが、取れてしまった後でも微波動アクションで大型の個体を狙えます。
中禅寺湖山側を広くランガンしながら探ってみると、思わぬ反応が得られるかもしれませんね!

「ダイビセン」は、通常の「ビセン」よりも一回り大きなサイズで、「4g」の重量があります。
これは、ノーマルタイプが「2,6g」であることからもより沖合の魚を狙う際にアドバンテージがあり。

ただし、ブラウントラウトは手前の深場となる「カケアガリ」に付きやすいので、必ず飛距離が必要な訳ではありませんよ!

セミルアーではありませんが、ワカサギが岸際に接岸する初夏の時期は朝夕に「瀕死のベイトフィッシュ=ワカサギ」を演出するのが効果的。

アクションのコツとしては、ほとんど動かさないことで波や風の力を利用して自然に漂わせましょう。
ただ時折、トゥイッチを入れたアクションを取り入れたり、シェイキングによる細かな波動を水面に出してあげるのも良いですよ!

中禅寺湖で釣りをする上で抑えておきたい基本情報/各種ポイントの特徴

レイクトラウトを釣る際、抑えておきたい基本情報としては下記の通り。
遊漁期間と料金、釣りができるポイントをまずはチェックしておきましょう。

また、中禅寺湖で釣りができるエリアは「中禅寺湖の東側」となります

中禅寺湖の岸釣りができる遊漁期間 料金 購入できる売店
4月1日〜9月19日まで 2,200円 ・大島商店(国道側のレストラン街周辺)
・民宿 越後屋(山側のフランス大使館周辺)

例年、「4月1日〜9月19日」までが遊漁期間となっているため、春先から晩秋までレイクトラウトの釣りを楽めます。

中禅寺湖フィッシングマップ

引用:中禅寺湖漁業協同組合

フィールド全体の半分のみとなりますが、十分に釣り場としての規模は広いので安心してください。

とても一日で回り切れるような規模ではないです…。
数日釣りができるぐらいの時間的余裕がない限り、目ぼしい人気エリアを回りながら釣りをするのが良いですよ。

下記の章で、筆者が実際に立ってみたフィールドの特徴を解説します。

アクセス良好なポイント多数!国道側からレイクトラウトを狙える代表的なポイント

車から釣り場までのアクセスが近く、徒歩でも入りやすいポイントが多数ある「国道側」。

そんな国道側で釣りをする際、要ポイントとなるエリアについてチェックしてみましょう。

中禅寺湖の玄関口!大尻周辺のポイント

中禅寺湖の玄関口でありながら、地形変化に富むポイントは回遊魚を含め大型個体も回って来やすいポイント。
ジャストなタイミング、適切なポイント選びが要求されるエリアですがタイミングが合えば高確率でキャッチしやすい特徴があります。

カケアガリとなるポイントを抑えることができればよりチャンスがあるため、何度も打ちながら魚の付く場所を把握しておくのがおすすめです。

緩やかな深場を形成する大崎エリア周辺のポイント

なだらかなボトムを形成しつつも沖に張り出している地形である大崎周辺のポイントは、ランガンがしやすい特徴がアリ。

国道側としては、沖との距離感が狭いため深場を一気に探れるのが嬉しいところ。

こちらも回遊系の魚を狙うのに最適なポイントで、近くのレストラン街やコンビニも近いので何かと釣りがしやすいですよ。

遠浅シャローが多数の「丸山」〜「金谷ワンド」

「丸山駐車場」から金谷ワンドにかけての一帯は、遠浅なシャロー帯からゴツゴツした岩の入っているポイントまで豊富なポイントを形成。
ランガンで楽しめるポイントが多数あり、ポイントごとでベイトの回遊やそれらを捕食するレイクトラウトの行動パターンが顕著に違う傾向がアリ。

基本的に、金谷ワンドにかけて深場になるので水深の変化を意識して釣りをすると、魚のレンジに合わせることができますよ。

(急深ブレイクに付く魚を狙う)岸ヶ渕周辺のポイント

「金谷ワンド」の先にあり、釣りができる東側突端のエリアである岸ヶ渕周辺は、とにかくドン深。

「落ちたら溺れるなこれ」と感じるほど手前のブレイクが激しく、逆に言えばパターンにハマれば魚が付きやすいとも言えます。
ワンドにかけての沖合は魚の回遊も多いため数を出しやすく、ベイトが入るタイミングでは連発も狙えます。

ただし、近辺のポイントは足場が悪いということもあるため注意が必要な場所も。
無理はしない程度で釣り場を確保するのが賢明ですよ。

ザ・アドベンチャー!山側周辺でレイクトラウトを狙えるポイントはここだ!

ほぼ全てのポイントに入って釣りをしてみた筆者ですが、男体山の反対側に位置する山側のポイントは徒歩で釣り歩きます。
奥に行くほど自然豊かな景色が広がる一方、危険も潜んでいるため読み進めながら山側釣行の対策も考えてみてください。

(山側)歌が浜駐車場近くのポイント

個人的に、歌が浜駐車場近くのポイントは「ベイト」となるワカサギやウグイ、ヘラブナなどが多く集まると感じています。
それゆえ、レイクトラウトの回遊も多いため朝一や夕まずめなどの時間帯に入ると釣れやすいことも。

せっかくだからと、山側の奥地へ足を運びたくなる気持ちも分かりますが「灯台下暗し」で近場でもサイズ・数ともに釣れますよ!

(山側)イタリア大使館/別荘近くのポイントはなだらかな深場を形成

イタリア大使館/別荘近くにある砂浜は、一体が広い釣り場となっています。
一部、大使館別荘前は釣りができないようエリアがあるので注意が必要ですが、なだらかな深場を形成しているポイントであるため魚の回遊も多いポイント。

フライマンが多い印象ですが、スプーンの釣りからミノーの釣りで探るにも最適なポイントとなっています。
人通りもそこそこあり、釣りやすい環境であるため山側エントリーをするには向いてると言えますね。

(山側)沖合側を探れる八丁出島は最高の景観と動物達の楽園

イタリア大使館の砂浜からずっと先を進むと見えてくる「八丁出島」

ワンドを形成する砂浜横から入ることができ、突端の岬まで進めます。
沖合側にもっとも近いポイントであり、レイクトラウトから回遊系のブラウントラウトまで狙える人気ポイントでもあります。

釣り人だけでなく、登山者や写真家によっても好まれるエリアのため山側の散策ポイントとしても有名。
セミが落ちやすい山間でもあるため、セミパターンによる釣りも成立しやすいですよ!

(山側)綺麗な浜から男体山を拝める「阿世潟」周辺のポイント

「八丁出島」の先をさらに進むと位置する大型ワンドである「阿世潟」は、幅広く探れるポイント。
手前から深く掘れているため、表層からボトムまで多様なルアーやフライで狙えます。

見晴らしも良く、岸際にはベイトもよりやすいのでボイルもタイミング次第では多く見かけることが可能です。
ただ、この辺から一気に山深い印象の山道が増え始めるため、装備はしっかりしておきましょう。

(山側)ハードな岩がゴツゴツ入ってる…上野島周辺は魚影が濃い人気ポイント

八丁出島を横目に、少しアップダウンのある山道を登っていくと見えてくるのが「上野島」。

この島では釣りはできませんが、ブレイク沿いに魚が回るため爆発力のあるポイント。
しかし、深場のポイントまでキャストするには結構な距離があるため(もちろん、ポイントにもよる)、向かい風を受けてしまうと釣りがしづらいです。

重めのルアーや視認性の高い表層ルアー(フライ)を使うと釣果アップに繋げられるでしょう(*セミパターンで実績あり)。

目の前からドン深!獣道脇に位置する名ポイント「大日崎」

「上野島」付近から奥地を進むと険しい獣道が待っており、相当な体力がないと先には進めないでしょう。
というのも、毎回この付近まで進んだ場合の往復距離は「17km」程度になることから片道で「7km」はあることを想定しておきたいです。

ただ、人も少ないことから近年のプレッシャー化している中禅寺湖でアドバンテージが大きいのも一つ。
沖とぶつかるポイントでもあり、ワンドを形成している一帯を攻められるのでパターンにハマれば連発も期待できますよ。

(山側)絶景と秘境とリスクもある「松ヶ崎」周辺のポイント

画像の突端に見えるのが「大日崎」周辺の切れ目となり、手前の浜からが「松ヶ崎」に掛けた最後のワンドとなります。
ボトムの地形変化は砂地から岩が複雑に交差している特徴がありますが、岸辺でのボイルも多く確認しやすいポイント。

オーバーハングや倒木もあるため、ちょっとした変化のあるポイントから反応を見るのもアリですね。
無論、沖合に向けて探る「スプーン釣法」もおすすめ!

(コラム)山側に入る際の注意点って?

中禅寺湖の山側は有望なポイントが多いということが、お分かりになったはず。

されど、山側に入ってしまうと電波が悪くなったり人が少ないことから万が一の際に、助けを呼びにくいです(一応、緊急連絡先なるものは看板で表示されていますが)。
事前に準備をしっかり行っておき、自分の体力と相談した釣りをするのがベストですね。

下記、筆者が山側に入る際に持ち運んでいる必須品について紹介するので参考にしてみてください。

絶対に持っておくべき装備品もチェック

山道を歩く際は、ジャランジャラン鳴らすようにしている熊よけ用の鈴。
鈴の音を嫌う方もいるため、釣り人を近くで見かけた際はなるべく鳴らさないように手で押さえたりしています。

*鹿、猿はよく見かける山道側ですが、熊の目撃も毎年あるため対策はしっかり行っておきましょう。

カップ麺やコーヒーブレイクをするなら持っておきたいアイテム。
冷たい風などによって体が冷え切る場合があるので、あると便利ですよ。

非常食であり、軽食もできるカロリーメイト。
手軽さ重視で持っておくと、便利!

【まとめ】一度行ったら取り憑かれる…そんなフィールドが中禅寺湖

八丁出島側から見た中禅寺湖

今回は日本で唯一、中禅寺湖で釣れるレイクトラウトについて紹介しましました。
広大なフィールドで狙うレイクトラウトは難易度こそ高いものの、釣れた時の感動は大きなものです。

レイクトラウトはまさに釣り人の夢を実現するには格好なターゲット。

そんなレイクトラウトフィッシングを、時間を忘れるような壮大な自然のなかで挑んでみてください◎。

【筆者による中禅寺湖/レイクトラウトの釣行動画】

レイクトラウトの尾鰭

実際に、中禅寺湖での釣行を動画にしてみましたので参考にしてみてください…!

【スプーンでのレイクトラウト釣行動画】

日光・中禅寺湖にて『レイクトラウト』を捕獲せよ-風光明媚な景色に囲まれて-(episode1)

日光・中禅寺湖にて『レイクトラウト』を捕獲せよ-風光明媚な景色に囲まれて-(episode2)

【ビックベイトでのレイクトラウト釣行動画】

レイクトラウトをビックベイトで狙うと…(Episode1)【中禅寺湖】

【検証】ビックベイトで狙うレイクトラウトフィッシングに再現性はあるのか?(Episode2)