新卒でライターとして独立すること半年が経過。心境と実際の生活とは?

新卒でライターとして独立すること半年が経過。心境と実際の生活とは?

学生時代から独立することを目指し、実際に新卒で独立をしたNAOです。世の中には新卒や若い人で独立をしている人がいます。彼らは実績はもちろん、収入も一般的な平均年収より多く稼いでいるイメージです。

しかし、私の場合はそこまで大きな稼ぎがあるわけではないです。企業に就職をして普通に働いていた方が、収入や待遇は良いだろうなと思います。辛いことやトラブルも絶えないのですが、それでも独立して良かったなと思える時が多いのも事実です。

この記事では、新卒で独立した私の状況や心境について詳しく語ります。

新卒から独立をして半年が経過しました

大学を3月に卒業後、新卒の状態から独立をしてから約半年が経過しました。卒業前に想定していた理想と、実際の現実は全く違うものになったと率直に感じています。

自分の考えで主体的に動けるのは独立した人の特権かもしれませんが、失敗やトラブルに巻き込まれた時の責任は全て自分が背負うことになります。

投資で失敗した

私が大学時代に独立にチャレンジしようと考えたのは、投資である程度の資金を作っていたためです。当時の私は仮想通貨などへの投資で、数千万円の資産を築いていました。

投資やトレードはお金の奪い合いをする戦場です。大学時代は運やトレンドの良さが重なり、そこそこの大金を稼いでいました。(準富裕層と規定されるぐらい

そんな経験があり、投資だけで食べていけるのではないかと過剰な自信を持っていました。そこで、投資による収入を得ながら、釣りとyoutube(釣り)に没頭したい気持ちが強く芽生えていました。

大学卒業後の3ヶ月ほどはそこそこの収益が出ていました。執筆している現在でもしみじみと思うことですが、資産を大きく増やそうと欲を張らなければ今でも生き残っていたでしょう

独立の焦りもあったせいか、現物取引だけでなくレバレッジ取引もするようになってしまいました。(*レバレッジ取引は現物資産を取引所に担保として渡すことで、数倍から最大100倍近い倍率で取引ができます。単純に資金量を増やして取引ができるのですが、マイナスになった際のドローダウンも大きいです。)

レバレッジ取引をすることで大きな金額を稼げるようになりましたが、冷静な取引が出来なくなる場面も増えました。さらに、マイナスを出したくない恐怖心から、適切な損切りが出来なくなるなど最悪な取引をするようになりました。

そのような経緯があり、独立の糧となるはずであった大切な資金をあっという間に失ってしまいました

周りの就職した友人が徐々に社会人生活に慣れてきた頃、私は人生のどん底に突き落とされました。

焦燥感、怒り、自信喪失、虚無感

まだ若いとはいえ、数千万円を一時は稼いだ私の高揚した心は相場に殺されてしまいました。

ライター・動画編集者という曖昧なフリーター生活が始まる

貯金と投資用の資金は切り分けていなかったため、貯金と呼べるお金はほとんどなかった私。

大変にマズイ状況に陥ったので、職を探すことにしました。しかし、せっかく独立しようとしたのに今さら会社員として働くのはちょっと違うと思いました。そこで、投資でやらかした時の第二の手段としてはライター&動画編集の仕事を視野に入れていました。

過去にITベンチャーでのインターンシップの経験があり、ブログ運営、youtubeでの動画投稿などもしたことがあるので得意な分野でした。ライター&動画編集はパソコンとネット空間があれば仕事が出来るので、営業活動を早速に始めてみました。

具体的にしたことはランサーズなどのクラウドソーシングサイトでの営業やSNSで見かけるライター&動画編集募集への応募です。幾つかの案件が取れ、クライアントからの指導を受けながらも流れでフリーター?フリーランス?としての活動が始まりました。

専属契約になると契約書の締結や業務上のやり取りも多く、とりあえず真剣に目の前のタスクをこなすことに集中しました。

元々、ブログや動画を通じて「釣り」について発信していたので、ライターや動画編集の仕事は精神的に投げ出したくなるほどの苦痛は感じません。

ライター :文字単価1円〜になるとある程度稼げるし、アイデア、構成力、文章力に繋がる。自分のブログ執筆にもスキルが活かせる。

動画編集 :動画作成のスキル向上。まだまだ稼げる領域ではあるけど若干の単価割れが起きている。テロップが多いので、自分との相性が合わない。(勝手ですが、私のyoutube動画とテイストが違うから作りにくい)

人(クライアント)のために働くようになって、投資をしていた頃の自分がバカだったと冷静に見れるようにもなりました。

投資はやりたい人が勝手にやれば良いことですが、お金を増やす資本主義のチートです。実働している人であれば、一定の稼ぎがあるので精神的にも安定して投資ができますよね。新しい気付きを得ました。

投資一本で食べていくには、相応の資金とスキル、経験、メンタルが必要となります。ですが、兼業で投資をすることのメリットにも気づきました。

youtubeはただ楽しかった

投資の失敗、ライター・動画編集者としての再起をかけた私ですがyoutubeの動画投稿は楽しかったので継続していました。

田舎に暮らしている私は、近くに釣りができるフィールドがあるので頻繁に釣りに行きます。go proで撮影した動画を動画編集して投稿を続けると、徐々にチャンネル登録者も増加しました。

視聴者さんとも楽しい交流が増えました。また、継続して発信を続けるとyoutubeでの活動がライフスタイルの一つになっていくようにもなりました。

収益化はできていませんが、釣りとyotubeの配信は飽きなかったです。(登録者&再生数は伸びています)

ライターとしての本格的な独立を目指し始めた

投資での失敗から、ライター、動画編集の仕事に取り組むうちに、ライターを軸として仕事にできないかを考えるようになりました。

全くの知識や経験が無く、ライターだけで独立をしようとするのは危ない道を歩んでいるのと同じです。ですが、SEO知識や文章を書くことに興味があった私は、取り組んでみる価値があると思いました。

クラウドソーシングサイトでライター活動を本格的に始めた

インターネット上の仕事を企業などが外注したり、優秀なフリーランスに仕事を依頼できるサービスをクラウドソーシングと呼びます。国内ではランサーズやクラウドワークスなどに多数の案件が掲載されています。

それらのサイトでは各ジャンルに応じてライターの募集をしています。正直、文字単価が低いクライアントが多いのも事実ですが、文字単価1円を超えてくると報酬としても割に合うようになります。

得意な分野であった「釣り」を始め、「金融」や「投資」などのジャンルに応募もしました。

web記事制作の基礎が把握できるようになってきた

ライターとして活動をしている人は複数のクライアントを持っています。理由としては週に決まった案件数が確保できる、また、あるクライアントと契約が終了した際のリスクヘッジになるからです。

そして、実際にライターとして活動をすると必ず一定数の文字を執筆するようになります。私は目安5000文字ほどはデイリーで執筆しています。確かに文章スキルは身に付くのですが、文章に癖が見つかったり、おかしな文章を書いていることもあり、クライアントから修正・注意を受けることもあります。

日頃から、読書や記事の構成を意識して読むことは重要ですが、ライターとして腕を上げるには量をこなしながら質も上げる必要があると思います

さらに、クライアントから求められる水準が高いと記事のテーマから構成まで考える必要があります。これはライターとしては大変ですが、web周りの知識が一気に高められます。編集者からSEOの知識を学べたり、実際のタイトル付けや構成の仕方を学べるのは大きいです

ライターは文章を書くことが業務ですが、記事の方向性を明確に理解するためにはSEO周りの知識があるとクライアントからも高い評価を得られます。それだけでなく、個人でブログを運営している人であれば質の高い記事を執筆できるようになります。SEOの知識があれば、読者から読まれる記事を書けるようになるのでアフィリエイトやアドセンス、個人のブランディングにも活かせますよね。

SEOの理解、読まれる文章テクニックが上達すると自分のブログにも活かせる

  • アフィリエイト
  • Google アドセンス
  • ブランディング効果

上記のような収入を得られやすくなります。

実績の積み上げ&市場価値を上げる戦略に出た

ライターとして継続した案件の受注、高い品質で納品を繰り返すと、クライアントから喜ばれる機会が増えます。クライアントとの相性や文字単価の高さ、納品頻度などからライターは案件の受注をコントロールする必要があります。

そこで、書きやすいと感じる案件だけど時間と報酬の釣り合いが見合わないと感じたら価格交渉をすることにしました。

はじめはクライアントに嫌な顔をされたり、案件を切られるのではないかと不安になることもあります。しかし、時給換算で報酬が釣り合わなそうと感じる場合は早めの価格交渉がおすすめです。

他のクライアントと仕事をすれば、現在のクライアントより高単価な案件が取れるのに、付き合い絡みで単価を妥協してしまうとモチベーションが下がってしまいます。

優遇の良い案件がある場合は、乗り移った方が効率的に稼げます。ただし、クライアントとの相性は良いけど「予算が少なくて・・・」という方もいます。相性が大変に良いクライアントとは単価は受注平均単価より低くなるけど、専属ライターとしてコミットしていることもあります。

ライターとして新卒フリーランスになった?

はじめからライターとして新卒フリーランスを目指していたわけでありません。それでも、大学を卒業して約半年が経過した今、ライターとして活動している私がいます。

この半年を振り返ってみると辛い日々の方が多かったけど、楽しいと感じる時も多く、成長を感じれる環境でした。

ライターを目指した新卒ではなく、新卒でフリーターからライターになりました

投資家の定義は曖昧ですが、仮に金融資産額1億円を超えていている人を投資家と呼ぶことにします。であると、私はとても投資家という肩書きはありませんでした。それどころか、新卒で独立しようとトレードで大金を失ってしまいました。自他共に認めるクズなのは間違いないですね。

このような状況で、ライターとして筆を取る仕事をしています。ライターだけでなく個人ブログやSEOコンサルティング、コンテンツマーケティングなどへの興味も強く湧いています。

新卒後は完全に失敗をした訳ですが、自分の武器を上手く活用すればやっていけるということだけは分かりました。根性論みたくなってしまいますが、最後は折れない気持ちを持ちながら挑戦を続けられるかだと思いました。

新卒フリーランスになった私の置かれた状況は最悪でした。

  • 投資で失敗する→資金がショートしてしまう。収入源が無くなる危機。
  • youtubeで釣り動画を投稿→チャンネル登録者1000人も満たないorz

しかし、失敗や経験があったからこそ仕事に繋げることが出来ました。

  • 投資や金融知識に詳しくなった→投資や金融系のwebライター案件を受注できた
  • 釣りのyoutube動画を投稿していた→動画編集、釣り系のメディアで仕事を受注できた

やるか、やられるかの状況は辛い。けど、何だかんだ楽しい

フリーランスになって感じたことは既に独立をして活動している人はスペックが異常に高いです。それもそのはずで、会社員として固定給を貰える働き方ではなく、完全に出来高制に依存する仕事スタイルは仕事が出来なければ話になりませんよね

クラウドソーシングサイトなどを見ると、評価の高いフリーランスがいます。彼らのプロフィールを見てみると、過去の制作物やコミットしてきた難しそうな案件のポートフォリオが見れます。

若いうちからフリーランスになることは、社会人としてある程度の経験と実績を積んでいる彼らと戦うことを意味します。日々の自己研鑽は必ず必要で、求められるスキルや自分の売り方を必死に考えないといけません。

やるか、やられるか、そんなパイの奪い合いをしているのだなぁと実感しました。

それでも、案件をしっかりこなせた時の達成感は大きいです。

新卒でライターになったから気付けたこと

新卒でライターとなり数ヶ月。死ぬ気で記事を執筆し、SEOの知識やweb周りの知識を吸収してきました。基本的に、フリーランスは孤独な仕事ですがクライアントや同世代のフリーランス仲間とも交流があります。

ライターとしての自分はまだまだ未熟で、普通の会社員として働いた方が金銭的にも精神的にも安定するとは思います。ちょっと早過ぎる独立だったかもしれない、と自分を疑う時もあります。

ですが、フリーランスになったからこそ気付けたこともあります。お金は稼げるだけ、稼げると良いですがそれよりも時間の方が大切だと改めて感じました。自由な時間を確保して、好きに使える時間を確保できるようになりました。自由な時間を活用して、自由にやりたいことをできる環境があるのは大きなアドバンテージです。

他人の時間ではなく、将来リターンの高くなる自分への投資として自由な時間を確保できるようになりました

人生は短いから、生きやすい人生を作ってみるのがいいかも

新卒として独立をして半年が経過したので、出来事や心境について語りました。大学を卒業する前は、お金や生き方についての理想がありましたが悉く失敗に終わりました。

とはいえ、新たなチャンスを掴むキッカケにもなり、挑戦する人生を歩み始めたと思っています。今後の不安が絶えないのは事実ですが、主体的に行動することで結果を得ようとする人生が私は好きです。

あらゆる環境でも、自分の存在意義を感じれる場所で生きると人生は楽しくなるのではないですかね。