スウェーデントーチのサイズ別の使用感をレビュー!気になる燃焼時間は?

スウェーデントーチのサイズ別の使用感をレビュー!気になる燃焼時間は?

スウェーデントーチは一つの丸太や角材を用いて、火を焚きつけて焚き火のように楽しめるアイテムです

キャンプやバーベキューでも使用でき、今までは焚き火しか体験のなかった人でもスウェーデントーチの火を見ると感動します。

この記事では、スウェーデントーチのサイズに応じた使用感について具体的なレビューをしますね。

スウェーデントーチのサイズはどれくらいがおすすめ?

スウェーデントーチは北欧の寒い国々で使用されています。スウェーデントーチの発端は兵士たちが暖を取るために、使用していたと言われています

大体は適当なサイズ感でスウェーデントーチを作成しても良いのですが、サイズに応じて火力や火の持ちが違う特徴があります。そこで、スウェーデントーチ作りにハマっている私が、実際にどのくらいの火力や火持ちをするのかを検証してみました

サイズ別のスウェーデントーチを実際に使用してみた

サイズ別でスウェーデントーチの作成から着火、燃焼まで行ってみました。

どのような燃え方をしたか、検証してみましょう。

直径15cmほどのスウェーデントーチの場合

まず、直径15cmほどにカットしたスウェーデントーチについて検証してみます。

高さは共通で約35-40cmほどとなります。今回は、木の太さに着目してスウェーデントーチの燃焼について観察しました。

直径15cmほどのスウェーデントーチは、切り込みを入れるのが簡単でした。直径幅が小さいので、チェンソーの刃を入れる面積も狭くなるためです

4等分にカットするには、しっかりと刃を入れる必要がありますが、重量や持ち運びやすさの点で良いです。

着火は表面積が狭いので、燃えやすかったです。直径幅が小さいので、小さめなフライパンやスキレッドを置くのにはちょうど良いサイズ感でした。

ただし、15分ほど燃焼すると4等分にカットした木片が細くなってきました。カットした木が、細くなってしまうと燃焼力も小さくなるので体感的には早く終わってしまいました。

とはいえ、1-2kgの重さなので持ち運びもしやすくちょっとだけ楽しむのに最適なサイズですね。

直径20cmほどのスウェーデントーチの場合

次に、直径20cmほどのスウェーデントーチを燃やしてみました。20cmクラスになるとしっかりとした太さがあるので、チェンソーでカットする際に両端から切れ込みを入れました

燃焼に関しては、しっかりと燃え出すとゴウゴウと炎が立ち上がりました。今回は、栗の木で行ったこともあり、しばらくすると安定した火力になりました。

15cmサイズから20cmサイズにしただけで、燃焼する持続時間が20分ほどは伸びたのが大きな違いでした。ただし、あくまで木の種類や状態に左右されることを前提に考えたいです。

20cmサイズであればほとんどの調理器具も置けるので、キャンプ時などの料理も快適です。重量は約2-3kg程度で、一般的な男性であればさほど重く感じないです。女性の場合は、個人差
もあると思いますが少し重く感じるかもです。

 

直径30cmほどのスウェーデントーチの場合

まだ切れ込みを入れていない状態です。

直径が30cmほどのスウェーデントーチは、流石に大きいなと思いました。横幅にゆとりがあるので、4等分にカットしたそれぞれの足が燃え尽きるまでに時間が掛かります

安定した火力を長時間維持しやすいので、冬の寒い日におすすめなサイズ感です。ですが、サイズに比例して重さも結構あるのがデメリットで約4-6kgほどの重量でした

腰が悪い人には持ち運ぶのは辛い重量なので、持ち運びをする際は注意してくださいね。

 

直径35cmほどのスウェーデントーチの場合

これはもう…番外編ということでご紹介しますね。大木の直径ですが、6等分のスウェーデントーチを作成してみました。

カシの木をカットしましたが、広葉樹ということもあり5-6時間は暖かい火を発していました。足元や手元を温めるのには十分すぎるほどで、落ち着いた火力で料理をするのにも向いていましたよ。

重量は6kg以上はあり、一人で持ち運ぶのはなかなか大変なサイズでした。使用後も、腰かけとして再利用できるなど十分に満足できるサイズでした。

スウェーデントーチに使用する木材の入手方法

一般的に、スウェーデントーチを作る際の丸太や角材を入手する方法は、二通りになります

  • 自分で木材を調達する(雑木林や林の管理者から譲ってもらうなど)
  • 市販品を購入する(カンセキやネット通販など)

私が木材を調達した方法は、雑木林に転がっていた丸太です。管理者の方に丸太を欲しいと伝えたところ、無料で頂けました。

田舎であれば、間伐材などが林や森に転がっている場合も多いので入手できる可能性が高くなりますよ。勝手に自然の木を伐採すると法律的にアウトになりますが、所有者の方から譲ってもらえることもあるので、直接聞いてみましょう。

木材のサイズは選べないですが、入手が簡単な方法としては通販で購入するのも一つの手になります。

木の種類によっても差が出る

サイズに応じた木の燃焼スピードについて紹介しましたが、種類に着目することも重要です。というのも、杉や松などの針葉樹とカシや栗のような広葉樹とでは燃焼スピードが大きく異なります。

針葉樹と広葉樹によって燃焼スピードが変わる理由は、内部における空気の密度が違うためです。針葉樹は広葉樹と比較すると、木の間における細胞同士が空気に触れやすく、空気密度が濃い状態です

逆も然りで、広葉樹は細胞間における空気密度が薄いので硬い材質になりやすいです

それゆえ、空気に触れやすい針葉樹は燃焼スピードが早くて燃え方に勢いがあります。他方、広葉樹に関しては安定した火力を維持しやすく、勢いの良い燃え方はしないので長時間の使用におすすめです。

具体的な木の種類は、以下のようになります。

針葉樹 アカマツ、イチョウ、杉、トチ、モミ、ヒノキ、ヒバ
広葉樹 アカギ、ナラ、シナ、ケヤキ、クリ、キハダ、ブナ、トチ

スウェーデントーチをサイズ別で切る時の注意

スウェーデントーチを切る際には注意しながら切りたい点があります。

例えば、小さいサイズをカットする際は均等に切れ目を入れることです。チェンソーが使い慣れていないと、刃が曲がってしまいがちになるので少しずつカットしてみましょう

20センチサイズの木材であれば、均等に切りやすいです。特に、最初のカットは簡単ですが2回目の切り込みを入れる場合は、クロスする部分を意識して丁寧に切り込みをいれていきましょう。

30センチサイズになると片方をカットしてから、反対側もカットする必要があります。綺麗に切り落とすのは難易度が高く感じました

総合的評価:直径20cmのスウェーデントーチがおすすめ

スウェーデントーチ をサイズ別でカットし、実際に燃焼してみました。結果的に燃えやすさと持ち運びやすさなどの観点から総合評価をすると、直径20センチがちょうど良いです。

15センチだと物足りなく、30センチサイズだと持て余す感じがあるかもしれません。一人や数人の仲間と使用するのであれば、使いやすい20センチを使用したいです。