揺らめく炎に癒される「スウェーデントーチ」がアウトドアで大活躍

揺らめく炎に癒される「スウェーデントーチ」がアウトドアで大活躍

「とにかくキャンプを楽しみたい、バーベキューで記憶に残ることをしたい」「いつものアウトドアをもっと楽しみたい」

お洒落だけど、機能性も抜群、そんな焚き火体験をする方法を見つけてしまいました。その名も「スウェーデントーチ」。アウトドア派のあなたであれば既に聞いたことのあるアイテムかもしれません。スウェーデントーチの揺らめく炎は、穏やかな気分とワクワクする気分にさせてくれる魔法のかがり火です。

スウェーデントーチは、丸太を用いて焚き火を楽しめるアイテムで、一本の太い木から安定した火力を維持出来てしまいます。そんなスウェーデントーチの由来や魅力、実際の使用方法についてご紹介しますね

キャンプからバーベキューまで、野外活動で活躍間違いなし!

スウェーデントーチの由来

スウェーデントーチの名前を分解すると「スウェーデン」「トーチ」になります。スウェーデンといえば北ヨーロッパに位置する国で、フィンランドとノルウェーに挟まれた国ですね。他方、トーチは英語でtorchと訳されています。トーチには、「松明」「文明・知識の光」という意味があります。

スウェーデントーチと呼ばれるきっかけになったのは、スウェーデンなどの寒い国々の兵士や木こりの人々が移動中などに暖をとるために使用したことが由来とされています。かがり火と呼ばれるように、現代における懐中電灯のような役割も担っていました。

なにせ、焚き火のように暖をとれるのにも関わらず薪を集めてくべる必要がないことが人気で、燃焼時間の長さと安定した火力が、寒い地域の人々に必要とされるようになりました。

スウェーデントーチは丸太などが使用され、持ち運びのしやすさから伝統的に使用されてきたアイテムでした。日本では、ウッドキャンドルやスウェーデントーチ、丸太ストーブなどと呼ばれるようになっています。ここでは、もっともポピュラーな呼称である「スウェーデントーチ」と呼びますね。

スウェーデントーチの特徴

スウェーデントーチは丸太、角材を用いて着火をして使用します。直径サイズはおよそ20cm前後、高さは30-40cmほどがベストな長さになります。スウェーデントーチは、木の断面におけるセンター付近を目安に穴を開けていきます

穴を開けるためには、チェンソーを用いて太めの切り込みを4等分に入れていきます。4等分に切り込みを入れる理由は、全体的に空気を送り込んで火を生み出すためでもあります。空気を送り、スウェーデントーチ 全体に着火を行うことができればOKです。

着火が進んでいくと、切り込みを入れた部分が4等分の足のように分岐していきます。木の種類等によって火力の強さは変わりますが、安定した火力を1-4時間ほどは維持できるようになります

スウェーデントーチの下部までは燃焼せず、消化は自然に行われていきます(とはいえ、必ず目の届く範囲に置いておきたいですが)。燃焼後のスウェーデントーチは観賞用として飾るのも良いですし、足側を地面に付けてイスのようにも使用できます。

アウトドアで楽しんだ後も、しっかりと思い出として残せるのが嬉しいですよね。

スウェーデントーチの使用方法

スウェーデントーチの構造については把握できましたでしょうか。スウェーデントーチ っていう名前に踊らされそうになりますが、丸太に切り込みを入れただけなんですよね笑

筆者は一からスウェーデントーチ作りをしてみましたが、チェンソーで4等分にする作業が意外と難しかったです。切り込みを30cmずつ、2方向から刃を入れていくのが大変でした。

逆に、この作業だけが終わってしまえば後はスウェーデントーチを楽しむだけです。着火のためにも、スウェーデントーチの断面付近に木くずやおがくずを置きます。切り込みを入れた部分にまで火が通り始めたら着火成功です!

じわじわと燃え盛るスウェーデントーチの炎を楽しみましょう。インスタ映えのアングルは、上からスウェーデントーチを見下ろした時です。木の真ん中を中心に、ジワジワと熾火(おきび)になっているのが綺麗ですよ。

スウェーデントーチは販売されてる?

スウェーデントーチはDIYで作るのが、なんだかんだでもっとも達成感を感じられます。ただし、チェンソーやオイル、丸太などを調達しないといけないので準備費用が掛かってしまう場合があります。

丸太などは田舎に住んでいる人は、無料で入手しやすいです。都市部や郊外に在住の方は、スウェーデントーチを購入してしまうのも良いかもしれませんね

繰り返しになりますが、実店舗での販売を行っているのはホームセンターなどになります。商品の取り扱い自体が少なく、ほとんど見かけることはないですが購入機会はあります。

アマゾンや楽天、中古サイトなどでも販売されていますが、サイズが小さいスウェーデントーチ等もあるので注意が必要です。

スウェーデントーチ作りから火付け、料理までしてみた

スウェーデントーチ作りから着火、そして料理にもチャレンジしてみました。スウェーデントーチは平面な部分が多く、地面が水平であれば安定した角度で調理も可能です。

小〜中規模のフライパン、スキレッド、ヤカンなどであれば置いておける優れものです。実際に肉料理や炒め物をしてみましたが、熾火の火力や薪をくべる必要がないので便利でした。

スウェーデントーチ 一つで料理が完結してしまうのが嬉しかったです。ただし、幅を考慮すると、キャンプ用コンロなどの方が使いやすいので、併用した使い方をするのも良いですよ

まとめ:スウェーデントーチでチルな時間を楽しもう

少し想像してみてください。

丸太一本で火がボウボウと燃えている姿を。星空のもと、スウェーデントーチで暖を取りながら贅沢な空間を過ごせる時間を。

スウェーデントーチは焚き火や火を見ているのが好きな人であれば、必ずハマると断言できます。体験してみて後悔なしのアイテムですが、自分で作るとなるとぶっちゃけ大変です。

通販サイトやホームセンター等でも販売されているので、準備や作業をするのが面倒な人は購入してしまいましょう。