涸沼のウナギは釣れるのか?実際に釣ってから食べるまでをレポート!

涸沼のウナギは釣れるのか?実際に釣ってから食べるまでをレポート!

「涸沼に、ウナギっているじゃん!しかも良型!」

涸沼でウナギを釣り上げた瞬間、こんなことを思いました。

「涸沼のウナギ釣りってどうやったら釣れるの?」

あなたは、こんな疑問を抱いていませんか?私も当事者の一人で、実際に涸沼にてウナギが釣れるかどうか検証してきました。

広大なフィールドで狙う涸沼のウナギ釣りをどのようにして攻略するのか、また、どんな仕掛け、どのポイントで狙うかまで独自の答えを紹介します。

当記事を読むことで、涸沼でウナギを釣るために知っておきたい要点をガッツリ把握できますよ!

難易度マックス?涸沼のウナギ釣りに挑戦してみた結果

涸沼のウナギ釣りに関心を持った理由は、「ごはんジャパン」と呼ばれるテレビ朝日の番組にて、涸沼の天然ウナギについて紹介されていたのが、きっかけです。

高級料理店に涸沼産天然ウナギを持ち込み、美味しく調理する番組を見ながら、自分にもできないのか?と思ったのがキッカケです。

*ごはんジャパン:当時の放送はこちら

これまた、漁師さんが天然ウナギを捕獲しているのですが、とてつもなく良型の個体だったんですよね。そんな経緯もあり、筆者は涸沼のウナギを釣り上げたいという思いに駆られるようになりました。

正式に釣りをした日数は、4日間。実に、長い戦いとなりましたが見事にウナギ釣りに成功しました

では、当時の状況について振り返っていきましょう。

涸沼のウナギ釣り:1日目

1日目は、涸沼のウナギに関して数少ない情報をもとに、なんとなく釣れそうなポイントを巡ることにしました。

真夜中の時間に入りましたが、護岸沿いのポイントを徘徊していると死んでいるウナギを発見!

水質が悪いためか、あるいは、当時は気温の暑い猛暑が続いていたので、水温変化に耐えられずに死んでしまった個体なのかもしれません

ただ、ウナギが確かにいるということを確証できた1日でした。

もちろん、竿を出してみたのですが微妙なアタリがあるのみで終了しました。

涸沼のウナギ釣り:2日目

2日目の釣りは、大きく場所を移動してみることにしました

かつて、シーバス釣りをしていた頃にウナギ釣りをしていた人がいたのを思い出し、もしかしたら熱いポイントかもしれないという期待がありました。

前回もそうですが、使用したエサはドバミミズをメインとしていました。

ただし、今回に限ってはミミズと現地で調達できたカニを使用してみることに・・・

アタリはあるものの、ヒットするのはニゴイばかり。

朝方になると近くを散歩していたおじさんが「ここらでウナギ釣れるよ」と教えてくれました。

そして、涸沼に行くと散見できる立杭は漁師がウナギを捕獲するために仕掛けている罠であるということ

既に、お気づきの方も多いかもしれませんが、あの立杭は至る所に立っていることからも「ウナギはそこら中にいるのかもしれない」と、仮説を立てることができますよね。

また、広大な涸沼において飛距離を活かして遠くのポイントを狙うという戦略も、ウナギ釣りにおいては仇になる可能性があることも発覚しました。

というのも、ウナギを狙う際は目の前の護岸沿いを誘ったり、浅場となる砂泥ポイントが熱いらしいです。

確かに、夜間のウナギは活発に餌を求めて動くことからもフィーディングスポットになる護岸周辺や浅場は狙い目になるのかもしれません。

涸沼のウナギ釣り:3日目

ウナギ釣りを開始し、3日目。

テナガエビを好んで捕食するという情報をキャッチしたため、この日はテナガエビを取ってから釣りを始めることにしました。

夜、ライトを照らしながら護岸沿いを確認するとテナガエビがブロックに張り付いているのを確認。網ですくうとしっかりとキャッチできました。

小型サイズのテナガエビでしたが、サイズ感的にはウナギのエサとして十分に活用できそうだったので、手前に仕掛けを投入しておくと明確なアタリが

竿を立てると、魚の付いている重い動きをしました

ただし、ウナギがヒットするのではなく、ウナギが好みそうなビニル筒が浮き上がってきました。このことからも、ウナギがヒットした後に筒に入り、バレてしまったのではないかと推測できます。

前アタリとなった竿先の動きが、「コツコツ」という動きだったので、悔しい釣行になりました。

涸沼のウナギ釣り:4日目

釣行4日目にして、遂に現れる。

手前の護岸沿いを責めるため、ペットボトル仕掛けを導入しました

ペットボトルの先には、事前に捕獲していたザリガニのむき身をセットして放置していました。この日は、何度もアタリを取ることができたので仕掛けが切られることもありました。

そして遂に、倒れたペットボトルを回収すると良型のウナギが釣れていました。引いている時は、微妙な重さしか手元に伝わらなかったのですが、回収直前になって「グニャン、グニャン」と動き回る感触に、大興奮しました。

こうして、累計4日間をかけて行われた涸沼のウナギ釣行は成功に終わりました。

今回、8月後半〜9月前半に釣行を行ったことから、最シーズンは外した可能性が高いです。それでも、このようにしてウナギをしっかりと釣り上げることができたのは大きな成果でした。

涸沼のウナギ釣りで少しでもキャッチ率を上げるためには?

さて、ここまで涸沼のウナギ釣りに関してレポートをご紹介しました。

ここでは、涸沼のウナギを釣るために意識した点について詳しく解説します。

涸沼のウナギ釣りで用意したタックル&仕掛けについて

まず、ベースとなる仕掛けは中通しオモリにウナギ針です。ウナギ針のハリスは適当に選びましたが、13-15号を目安に選びました。

オモリに関しても、6-10号の中通しオモリを使用しました。涸沼は流れがほとんど無いポイントなので、オモリは軽めでも問題ありません。

また、使用したタックルは3mクラスの投げ竿をメインで使用しました。

バス釣り用の2m前後のロッドも使用しましたが、手前の護岸で根掛かりを防ぐ際にロッドの高さを活かして、垂直に護岸から釣り針を抜けるので、ロッドは長い方がおすすめです

その上、今回のウナギ釣行で活躍したのがペットボトル仕掛けでした。

ペットボトル仕掛けのため、手前に仕掛けを投げ入れて立てておくだけで完了です。本数を出したい時におすすめで、数勝負でウナギを狙う際に強みを発揮する仕掛けと言えます。

少しでもヒット率をあげるため、ペットボトル仕掛けを用いるのは最適な釣り方と言えます。

投げ釣り&ペットボトル仕掛け

根掛かりやヒット後のハリス切れも少なくないので、ストックは必ず多めに用意しておきましょう。

中通しオモリは、キャストする障害物のすり抜けの高さからもおすすめなアイテムです。

投げ釣り仕掛けに関しては、フロロ3-4号を使用しました。ただし、ペットボトル仕掛けに関しては根ズレを意識してPEライン4号を使用しました。

その上、ペットボトル仕掛けに関しては、ラインは太い方がしっかりとキャストできるのでおすすめです。

涸沼のウナギは意外なエサで釣れる?

今回、涸沼のウナギ釣りで使用したエサは以下の通りとなります。

  • ミミズ
  • テナガエビ 
  • カニ
  • アメリカザリガニのむき身

王道のミミズですが、サイズとしても「ドバミミズ」クラスの大きなサイズを使用しました。このドバミミズですが、ニゴイやコイ、もしかしたらウナギ?と、様々な反応を得ることはできました。

しかし、本命のウナギをこの目で見たわけではなく、塩水の混じった涸沼では弱るのも早く感じました

他方、テナガエビへの反応は抜群に良かったと思います。しかし、テナガエビに関しては調達するのが難しかったので、確実に釣れるエサだとしても手間の掛かるエサでしょう。

カニに関しては、涸沼の沿岸を歩いていればいくらでも見かけることができます。そして、捕獲するのも簡単なエサですが反応は渋かったです。

元々、ネット調査をしていたら「カニでもウナギが釣れる」という噂を耳にしたので、実践してみることに至りました。

とはいえ 、結果としては魚のアタリすらほとんどない結果となりました。

最後に、ウナギが釣れたシークレット的なエサがアメリカザリガニのむき身です。事前に、用水路で調達したザリガニをむき身にしておいて、エサとして使用しました。

死んでいる状態でエサにしたので、賭けに出たことになります。

それであっても、しっかりと釣果に結び付けられたのでアメリカザリガニでもウナギは釣れることが実証されました。

どこにいる?涸沼のウナギが好むポイントを見つける方法

涸沼のウナギを釣るのにもっとも苦戦したのは、ポイント選定と言っても過言ではないです。それぐらい涸沼において、ウナギが具体的に居着いているポイントを見つけることは難しく感じました

というのも、

  • 初めて涸沼に訪れた人
  • 一度でも涸沼に訪れたことのある人

どちらの人でも、涸沼でウナギがいそうなポイントを明確に割り出し、根拠を持って釣りをするのは容易ではありません。

フィールドの規模が広く、海水域(大洗の方でしょうか)から遡上してくると言われる涸沼のウナギは、年間を通じて動き回っているとされ、季節に応じて釣れるポイントも変わってくる可能性があるためです

*あくまで筆者の見解ですので、もしかしたら居着いている個体がごっそりと生息している可能性もあります。

ただし、一般的にウナギが付きやすいポイントは身を寄せられる障害物周りです。

ですので、

 

注目ポイント
・ブロック帯の周辺

・砂泥のある浅場

・アシの生えている周辺

これらのポイントを意識して狙うのが最適です。ウナギ釣りは少し特殊で、基本的には数メートル先の足元で十分に狙えます。

ただし、そのポイントにウナギが回ってくるかがキーなので、目ぼしいポイントに多くの仕掛けを投入できるとバイト率も上がることでしょう(まだ実践していませんが、シーズンインする梅雨時期は数も出るだろうと考えています)。

涸沼のウナギは美味しいのか?絶品すぎた…

釣り上げたウナギですが、炭火焼でじっくりと焼き上げていただきました。

正直、濁りの強い涸沼のウナギなので独特の臭みがあるのかなぁと思っていましたが、完全に想像を裏切られる結果となりました。

ウナギ専用のタレを3度ほど漬け込み、しっかりと焼き上げていくと香ばしい匂いがプンプンしてきます

じっくりと表面がこんがり焼けるまで、焼き上げていくと余分な油が落ちて、タレの程よい焦げ付きが目に見えてくるように。。

最後は、ご飯に蒲焼を乗せて完成!

思わず叫んでしまうほど、美味しく頂けました。初めて、ウナギを捌いて食べてみたのですがウナギ専門店で食べるウナギと変わらない美味しさでしたよ。

涸沼のウナギ釣りは挑戦する価値あり!釣れたときの感動は計り知れません

今回は、涸沼のウナギ釣りについてレポートしました。

テレビや噂では聞いていたけど、本当に釣れるのかは疑問が残っていた涸沼のウナギ釣り

そんな状況で、ウナギをしっかりと釣ることができたのは大きな成果でした。特に、涸沼のウナギに関しては、現地に生息しているテナガエビを好む習性があることからエビ系のエサを使用すると反応も上がると思いました。

また、ポイントに関しても遠くではなく手前の方が好反応を示しました。もちろん、地形的に浅場となっており、ウナギが溜まるポイントもあると思いますが…!

釣るだけでなく、食べても美味しい涸沼ウナギ

一度経験すると、釣りも料理も楽しめる最高のターゲットになりますよ!

【関連動画】

天然うなぎ釣りに挑戦-涸沼-
釣り上げたうなぎを蒲焼にしてみた(涸沼産)