青臭い志と腹黒い金儲けのバランス
- 投稿日:2018.04.27 /更新日:2018.04.27
- 20代の学び
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私はある起業家の言葉に胸を打たれましました。
志や夢を語れる青臭い情熱と緻密な計画に基づいて利益を求めることができる腹黒さが重要です。
と彼は言葉にしましました。
パワフルな情熱を持って新興国と日本の人材を繋ぐ起業家との出会いは、私に多大な影響を与えましました。
今回はそんな熱き起業家との出会いで学んだことについて紹介します。
熱き起業家との出会いで知った志事について
その出会いは突然でしました。
大学のゼミで、教授の教え子だった(現在)NPO法人 クロスフィールズを運営している小沼大地さんが来てくださった。
彼は新興国における社会課題に挑み、日本企業の社員を現地企業で勤務してもらう「留職プログラム」を実施している起業家。
ゼミの食事会でお会いした時、色々と人生のアドバイスを頂いたのを覚えています。
私はすぐに何かが上手く行かないと逃げてしまう傾向があるのをズバリ見抜かれましました。
その後、小沼さんが執筆した「働く意義の見つけ方―――仕事を「志事」にする流儀」について読みましました。
私はその本に記載されていた青臭さと腹黒さを持って仕事をする姿勢について感銘を受けましました。
働くって何か、なんのために働き、どうして働きがいがあるのか。
小沼さんの経験から導き出された「働く意義」とはどのようなものなのでしょうか。
【小沼さんに関するニュース記事】
今の社会で何かを成し遂げるために覚えておくべきことは何だろうか?
小沼さんは情熱を持って仕事をすることが重要だと言います。
青臭さとは、夢や高い志を持つこと。
一方で、腹黒さはそれらの夢や志を叶えるために必要な緻密な計画やビジョン、行動力を持つこと。
腹黒さ、つまり利益につながることだけを追求しても幸せと言えるかと疑問を呈しています。
そして自分だけが良い思いをするだけでは、幸せと呼べるかと投げかけています。
夢や志など客観的には青臭いことでも、自分の意志を持って働くことが幸せなのではないかと提唱しています。
今の社会においては子供らしい熱意はいらず、ただ利益を追求すれば良いという圧力は強いです。
金は命よりも重いと言われるぐらい、金の存在はは大きいと思います。
今の時代は特に、金が無いと何もできないです。
だから金を稼ぐだけがインセンティブになってしまう人が多いのは事実でしょう。
今日、SNSやブログでよく見かけるフリーランスが社畜のサラリーマンをマウンティングするのは、会社に従属した労働観に嫌気を差している人が多いからなのではと思います。
私が思うにどんなにフリーランスやインフルエンサーが、サラリーマンを馬鹿にしても彼らの意識が劇的に変わることはないと思います。
偏見かもしれませんが、多くの企業において理念やビジョンを社員全員が熱く共有し、企業活動をしているとは思えません。
私は大学4年生ですが就活をしていません。
周りの就活生を見渡すと安定した企業や福利厚生がしっかりしている企業、転勤が無い企業などを探しており、企業理念などは二の次にしているようです。
会社は英語に訳すとCompanyという意味。
これは元々、ラテン語でcompāniōnと表記され、共に(com)パンを(panis)を食べる仲間(ion)という意味を持ちます。
そう、会社の語源には「パンを一緒に噛む仲間」という意味があるのです。
しかし今日、サラリーマンの意識はパンを一緒に噛むのではなく、いかにグレードの良い船に乗って生き延びるか(いかに待遇が良いか)を優先する傾向にあります。
これは大企業になるほど当てはまり、体面上は「我が社は〜をします!」など大きなミッションを掲げます。
されど実態は利潤追求だけにコミットした組織が多く、青臭い思いを持った個人の存在など搔き消されてしまう企業環境があります。
その点では、ベンチャー企業のように明確なゴールが見えている組織は一体感があり意識が高い人材が集まると思います。
元から仕事に対する情熱が持てない人は論外ですが、青臭い志や夢があっても、企業に入って数年すると典型的なサラリーマンになってしまっていないでしょうか。
まともに働いたこともない大学生が言う言葉ではないかもしれませんが…
けどこれについては、私は随分と前から確信していることです。
私自身、怠惰な環境で生きていくのは嫌だと思っていましました。
電車の中で見かける疲れきったサラリーマンや目が死んでいるサラリーマンを見て思うことは、大多数が安定を得るために仕事をしていること。
けど、安定を得るために仕事をする発想には疑問点があります。
それはお金のために働いており、または企業のオーナーの懐を温かくするために働いていることと同義です。
嫌々仕事をして心や身体が病気になる人がいかに多いことか。
安定のためにしている仕事がいつのまにか身と心を滅ぼしていることは、良くあることです。
自分が幸せになれる仕事は何か、そして夢中になれる仕事は何か。
小沼さんが説く「青臭さ×腹黒さ」が合致するような働き方には、いま置かれている状況で自分にできる最善は何かについて考えることが重要だと思います。
皆さんには、誰が何と言おうと成し遂げたい志や夢はありますか?(青臭さ)
その志や夢に対してどれだけ心の底から達成したいと思っているでしょうか?(青臭さ)
志、夢は大きいですか?(青臭さ)
目的を達成するために工夫をしていますか?(腹黒さ)
ソフトバンク創業者である、孫正義氏。
以下の動画で彼は「志」を高く持つことの意義について語っています。
孫社長も夢を描くことがある種、自分の人生に対するビジョンになると言います。
そんな人生に対するビジョンも持たずにどっかで給料を貰いに行く。
「そうはいうけど現実はこうだから」、「目先の現実を踏まえて」なんて言っている人ほどその現実から逃れられないまま、人生が終わってしまう人が多い。
現実が厳しいからこそ、自分のビジョン、人生に対するビジョンをしっかりと持つべきではないかと語っています。
周りからは青臭いと思われるようなことも、己の身一つで必ず成し遂げてみせるという強い心意気が必要なのだと思います。
小沼さんは、その青臭さと腹黒さ(計画性や工夫)を持つことが必要だと説いています。
21歳の私にとって、ここまで真剣に自分と向き合って力強く人生を歩んでいる人に出会ったのは初めてです。
このように志や夢を追って生きている人物は世の中でもそう多くはないでしょう。
あまりにも愚直な思いは、誰にも理解されないこともあるかもしれません。
しかしこうやって巡りに巡って、私のような若者に熱意をぶち込んでくれましました。
社会に出たこともない大学生が偉そうなことを書きましたが、私は青臭さと腹黒さを持って自分の志を果たしたいです。
そして自分には志や夢なんてないと思っている社会人の方。
諦めないで探し続けてください。
時には道に迷うこともあります。
途方に暮れてしまうこともあります。
その気持ちは分かります。
だけど必ず、あなたにしか成し得ないことがあります。
それは今日見つかるかもしれないし、一年後かもしれない。
もしかすると、死ぬ間際かもしれない。
必ず生きることに意味付けはでき、それはあなたの意志で突き動かせる人生です。
この記事を読んでくださった方が、志や夢は違っても、目指す方向を定めるキッカケになったらこれ以上にない喜びです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましました。
noteにも掲載中です。今後もnoteに寄稿しますので、宜しくお願い致します。
1997年生まれ。24歳。
「若者がグローバルな社会で生き抜くために」をモットーに記事を書いています。趣味である釣りに関する記事も多数執筆。
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