エレファントカーブからみる世界の所得階層
- 投稿日:2017.08.06 /更新日:2017.08.06
- 20代の学び
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先進国中間層の所得が停滞している

横軸が世界の所得階層を、縦軸が1988年から2008年までの実質所得の伸び率を表しているエレファントカーブ。
ゾウが鼻をもたげている姿にそっくりな図。
この20年間に起きた所得階層の変化が、世界120カ国のデータを元に作成されている。
そして、このデータは世界のグローバリゼーションから恩恵を受けた新興国中間層と非常に富裕な上位1%層の所得を伸ばしたことが分かる。
日本の中産階級の著しい衰退
日本などOECD加盟国、及び先進国の所得伸び率が著しい低下をしていることがエレファントカーブから分かる。
中国を代表とする他の新興経済国が工業化の成功で安価な商品を輸出し先進国の経済競争力は低下しました。
また、出稼ぎにくる移民の増加により中間層の労働機会が奪われたのも原因の一つであると考えられます。
この影響は日本の中間層、及び下層中間層に位置する人の雇用機会が奪われていると言われてる。
確かに先進国は、1988年から2008年までにバブル崩壊やドットコムバブルなど一時的に経済危機などの停滞を抱えている。しかし、所得の伸び率は微増の経済成長率と共に少しは伸びており一概にもグローバリゼーションの波が原因で、先進国中間層の所得の累積伸び率が低減しているとは明言できないはずです。
それでも、このエレファントカーブが描く一本の線は世界の富が近年どのように動いてきたかを示してるのは自明です。
皆さんは日本の世相をどう思いますか?
私は非常に暗いと思っています。
国の負債、異次元の金融緩和、超高齢社会、人口減少、労働力不足、税金の負担、社会保障の崩壊、経済成長率の停滞、起業家を育むだけの環境の少なさ、投資マネーの薄さ、技術革新に対する適応力の低さ。
言い訳がましいかもしれないが、根性論で日本の抱える問題をどうにか解決することはできないと思う。
国民の意識性の変革、民度的感覚の新しい刷り変えが求められているのではないでしょうか。
言語として日本語が定着し、根強い慣習、文化があるこの国で世界の大きな動きに適応することはなかなか難しい。
社会の変化に向けてこれからの若い人が、社会の風向きを読み既存の価値観に捉われない思考のフレームワーク持つことが求められている。
私たち日本の若者は慎重にこれからの展望を考える必要が迫られていると思う。

1997年生まれ。24歳。
「若者がグローバルな社会で生き抜くために」をモットーに記事を書いています。趣味である釣りに関する記事も多数執筆。
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