若い人に知って欲しいこれからのライフ戦略「IOA」について
- 投稿日:2017.08.07 /更新日:2017.08.28
- 20代の学び

2017年、人工知能の議論が活発化しています。
人工知能(AI)の到来が社会を大きく変えようとしています。2045年には人工知能が人間の能力をはるかに超える「シンギュラリティ」の時代がくると言われているほか、人間の仕事を奪うとも囁かれる新しい技術革新は私たちの生き方をどう変えるのだろうか。
特にこれからの高校生や大学生の私たちは人工知能との関わり方を真剣に考え時が来ているのではないだろうか。
IOTの次にくるIOAとは?
IOTをご存知の方は多いのではないだろうか?ここ最近のメディアでは多く取り上げられるテーマとなっている。
IOT・・・(Internet of things)あらゆるものがネットワークに繋がること。モノがインターネットに接続され、情報交換し相互に制御すること。
IOTはモノとモノをネットワーク化して繋げることにより様々な用途で使用することが可能になり、インスタントな情報のやり取りをすることができます。
例えば、スマートフォンでの飛行機への搭乗が可能になり、会社側もいつ誰が搭乗したかを把握することができます。そして、旅行会社や航空会社は顧客の行き先のデータを参考にオススメする旅行先を提供することができます。
他にもタクシー会社がお客さんの位置情報をGPSから読み取り、近くにいるタクシーが予約したお客さんのいる場所へ向かうことができます。

IOT の着想はモノとモノの相互の繋がりで情報を人のニーズに合わせて交換、制御することができます。
一方、人工知能の着想はIOTのそれとは違っている。
IOTはIT(情報技術)の活用から生まれたサービスであるが、人工知能は次元が異なっている。
例えば、タクシー業界では人工知能を取り入れた予測システムでタクシーに乗車したい顧客がいそうな場所を推測することができます。これは過去の顧客の乗降データを人工知能が大量に読み込むことによって算出できるようになります。
この場合、タクシードライバーの役割はお客さんがいそうな場所を自分で考えて行く必要はなく、人工知能が推測した顧客のいそうな場所に指示に従って行くだけで済む。
自動運転の技術によってドライバーが必要なくなる時代もくる可能性は十分あるが、人工知能が「お客さんを見つける難しい作業」をドライバーに代わって代替してくれるようになります。決して、ドライバーという職業が無くなるわけでは無いはずです。(現段階では!)
人工知能は職業を奪うのではなく、職業のサポートをしてくれるようになるのではないかと思う。
高度な技術的知識を要することを代替してくれるのは大きなアドバンテージになるだろう。
ここでIOTと人工知能の大まかな概念をまとめてみる。
- IOTはモノ同士がネットーワ接続され情報を人間に一方的に提供します。
- 人工知能は一部の業務や仕事を代替し人のサポートをする補完機能を持つ。
このような流れでIOTの次の段階に人間の能力を拡張する動きとして「IOA(Internet of ability)の時代が到来すると言われている。
直訳すると「能力のインターネット」になります。
AIなどの技術と人間を一体化させることで、人間の知覚や認知、身体といった能力を拡張する研究です。
東大大学院情報学環境授兼SCSL副署長 暦本 純一氏
IOAの概念では人間の知覚や身体性が技術との一体化で、能力が拡張されより自由になります。
(また、)人や機械が時間や空間の制約を超えて相互に能力を強化し合うネット環境のことを指します。 東大大学院情報学環境授兼SCSL副署長 暦本 純一
IOAの概念は「シンギュラリティ」がくるだろうこれからの時代に注目すべき概念ではないだろうか。
人工知能を軸にあらゆる産業、労働観が再定義されていく中、これからの次世代の若者は「何が自分の中で大切なことなのか?」「何が変化しないことなのか?」を考えるべきだと思う。
その上、IOAの世界観では自分の能力をアシスタンスしてくれる助っ人(AI)がいる。
そのため、何が自分の中で「好きなのか?」「得意なのか?」を見つけ行動していった方が良い。
「好き」とか「得意なこと」は自分の中では不変であるはず。
また、人間同士のコミュニケーションも人工知能に代替されることはなく時代が変わっても重要な要素を持つでしょう。
不変の知識や能力を自分の中で磨き続けることによって新しい時代の変化にも柔軟に対応できるのでは。

1997年生まれ。24歳。
「若者がグローバルな社会で生き抜くために」をモットーに記事を書いています。趣味である釣りに関する記事も多数執筆。
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