メタニウム20の使い心地気になりますよね?実釣も踏まえて解説します!

「キャストが伸びる…!」
メタニウム20を実際に使用してみた感想です。
「メタニウム20の購入を検討しているけど、使い心地ってどうなの?」
「メタニウム20にはアンタレス19と同じMGLスプールⅢが搭載されているらしいけど、実際どうなんだろう?」
大幅な改良がされているメタニウム20について、興味をお持ちの方は多いと思います。実際、2016モデルから約4年を経てメタニウム20が発売されることになりました。
当記事では、バス釣りにハマっている(youtubeも更新しています)私が、メタニウム20を実際に使用してみた感想と詳細な特徴についてお伝えします。
メタニウム20を実際に使用してみた!(キャストからファイトまでの感想)
シマノの代表的なベイトリールであるメタニウムシリーズは、何世代に渡って多くのアングラーに親しまれてきました。
一世代前のモデルでいえば「メタニウム16」でしたが、2020年に新型として「メタニウム20」が発売されました。
気になるインプレッションは、一言で表現すると「とにかくキャストが伸びる!」という感じです。もちろん、他にも絶賛できるポイントがあるので詳しく紹介しますね。
メタニウム20のキャストはどんな感じ?
メタニウム20でルアーをキャストをしてみました。ここでは、キャストのしやすさを各ルアーの特徴別でまとめてみます。
*MHクラスのロッドと14lbフロロラインでキャストしています。
メタニウム20のキャスト | 飛距離 | ルアーの伸び(MGLⅢスプール ) |
スピナーベイト3/8oz | 十分飛ぶ | 面積が広いルアーだが、グッと伸びるキャストが可能だった。 |
バイブレーション1oz | カッ飛ぶ/バックラッシュ皆無 | なんのストレスもなく、気持ちよく飛んだ |
クランクベイト10g | 20-30mほどの飛距離/よく飛ぶ | 軽いキャストでもとにかく伸びる。 |
3インチワーム+3gスプリットシンカー | 20mほどの飛距離を確保/正直驚いた | ベイトフィネス いらない…?滑らかなキャストが出来ちゃう。 |
以上が、メタニウム20でルアーをキャストしてみて感じた感想です。5g-30g程度のルアーをフロロライン14lbでキャストしてみましたが、なんの違和感もなく飛んでくれました。
バックラッシュも非常に少なく、バス釣りで主に使用するのであれば1機だけでも多くの釣りが展開できてしまうと思います。あくまで感想ですが、高いキャスト性能とアングラーに心強い汎用性の高さがあると断言できます。
特にキャストをしていて驚いたのは、「3インチワーム+3gスプリットシンカー」のセッティングが気持ちよく飛んでいったことです。14lbのラインでは流石に太すぎると思っていましたが、気持ちいい弾道でキャストできましたよ。
メタニウム20の巻き感
次に、メタニウム20の巻き感についてです。メタニウム20を使用してみて感じた感想は軽量かつ、剛性感のある巻き心地であった点です。
重厚感のある巻きは、メタニウム20のボディが一体型であるのが考えられます。通常、ベイトリールの多くは各部パーツを組み立てて作られていますが、メタニウム20はボディ全体がコンパクトに作られています。
それと、ドライブギアがジュラルミン製から真鍮ギアに変更されたことも大きいです。真鍮ギアは、銅と亜鉛を配合したものでズッシリとした重厚感を作る要素です。
現代のリールは釣りをするには十分なスペックを満たしていますが、メタニウム20はより安定感のある握り強さを実現しています。自重に関してもメタニウム16と同じ175gなので、手首が疲れにくいですね。アンタレスのヘビーユーザーからすると驚きでした…!
巻物系から打ち物系まで、どんなルアーでも軽い巻き感で操作できる快適さがあります。
以下では、使用感についてザッとまとめてみました。
メタニウム20の巻き心地 | |
10g前後のシャッド | 柔らかいアクションを実感できる巻き心地 |
スピナーベイト | しっかりと巻ける。リールの剛性感が強く生かされている |
スイムベイト系ワーム | 滑らかな巻き心地を実現できる。ロッドにだけ依存しない、ワームアクションを感じる気持ち良い巻き感 |
ビックベイト | 1-1,5ozほどのビックベイトはとにかく使いやすい/それ以上は投げる際に、なんとなく怖い(スプールが薄肉だから気分的に?) |
ミノー | ジャーキングやトゥイッチをするのに最適な軽さ感がある。ロッドワークとの相性もバッチリ |
メタニウム20で魚とやり取り
魚がヒットしてからのやり取りは、ブレのない安定したやり取りが可能でした。ただし、個人差があるのですが手が大きい私には少しだけ握りにくい感じもしました。
コンパクトボディなのは嬉しいですが、アンタレス2018(メタニウムより大きく、重い)をメイン機として使用していたので、使い慣れるには時間が掛かりそうです。
また、ドラグ調整もヒットした後に軽い力で行えるので柔軟な対応も可能でした◎
メタニウム20にしかない独自の強みって?軽いのに性能アップしてる…
ここまで、私がメタニウム20を使用した感想をお伝えしました。まだまだ、メタニウム20の持つポテンシャルを引き出せていないので、今後も使い込んでいきたいです。
では、続いてメタニウム20にしかない独自の強みについて見ていきましょう。「そんなとこまで?!」と驚きを隠せないこだわりで、SHIMANOさんが開発を進めたことが分かると思います!
ボディ全体が一体型になった!-コアソリッドボディの導入-
先述したように、メタニウム20のボディは一体成型のコアソリッドボディと呼ばれる形状になっています。コアソリッドボディでは、メインフレーム部分とレベルワインダーがセットになっています。
ボディ全体がマグネシウム素材なので、軽い巻き心地を実現しやすくなっています。ボディのコンパクトさは、力の掛かるファイト時でもビクともしない力強さがあります。
ドライブギアへの負荷も少ないので、無駄なストレスを負わずにルアーを軽やかに巻いてこれますよ。
抜群に伸びるキャストが可能に!スプールのナロー化に成功
スプール に関しては、アンタレス19にて初採用されたばかりのMGLⅢ(マグナムライトスプールⅢ)が採用されています。個人的には、メタニウム20にMGLⅢを採用されているのはポイントがかなり高いです。
というのも、MGLⅢは従来のスプールよりもより一層の薄肉化を行っています。詳しく説明すると、スプール横の側面強度は保ちつつ、薄くしています。この施策によって、ルアーの自重を存分に活かす低慣性な滑り出しを実現します。
- 軽いキャストでも十分に飛ぶ
- 低弾道な伸びるキャスト
- スキッピングのしやすさ
このように、メタニウム20のキャスタビリティを最上なものとしてくれます。大事なパーツであるスプール に、シマノの最新技術が搭載されているのは使い手としても嬉しい限りですよね。
特徴:MGLⅢ | 外径 | 幅 |
— | 34mm | 19mm |
巻き心地が圧倒的に良い!なぜならカルコンと同じドライブギアを採用しているから
メタニウム20では、シマノの上位機種であるカルカッタコンクエストに搭載されている真鍮ギアを採用しています。
真鍮ギアは、上述したように銅を80%、亜鉛を20%ほど配合して作られた素材です。
ドライブギアは、リールを巻く際のパワーとなる部分なので妥協できないパーツになるのです。しかし、メタニウム16などではアルミニウムやマグネシウムなど軽い素材を配合したジュラルミン製を採用していました。
ジュラルミン製のメリットはとにかく軽い巻き心地なのですが、耐久性の弱さや劣化が早いというデメリットもあります。その点、真鍮ギアであれば強度と耐久性、劣化しにくいメリットがあります。
とはいえ 、真鍮ギアには重量が重いデメリットもあります。そこで、メタニウム20では全体の自重設計を行うことで、真鍮ギアの重さを相殺しているのです。
真鍮ギアは重いのに、16モデルと同じ重量なのは何故か?
ちょっとここで、真鍮ギアの重量を相殺するためにメタニウム20独自の特徴をチェックしてみましょう。
細かなパーツまで、こだわりを持って改良されていることが分かります。
スタードラグのci4化
ドラグ調整が行えるスタードラグは、炭素繊維と樹脂を配合したシマノ独自の「ci4+」を採用しています。軽量素材でありながら、強度も強いことからメタニウム20にも採用されています。
使用感としては、軽い力でしっかりとドラグ調整が行えてしまいますよ。
レベルワインドのウォームシャフトを樹脂化している
メタニウム20のレベルワインダー部分は樹脂製が採用されており、こちらも軽量化が施されています。
メタニウム16モデルでもジュラルミン製を使用しているのですが、さらに軽量化が計られていることが分かりますね。正直、釣りをしていて利便性を感じられることはないですが、メタニウム20の軽量化に貢献していることは明確です。
ここでは、メタニウム16と比較したパーツ一覧をご紹介しますね。
比較 | メタニウム20 | メタニウム16 |
ボディ形状 | コアソリッドボディ | メインフレーム/レベルワインダー部分が別 |
スプール | MGLⅢ | MGLⅡ |
ドライブギア | 真鍮ギア | ジュラルミンギア |
スタードラグ | ci4+ | マグネシウム? |
自重 | 175g | 175g |
各パーツに違いはあるものの、全体的な自重が変わらないのは流石ですね。各パーツの変更は、重くなってしまうドライブギア分の重量を低減させる目的
メタニウム20が合う人/合わない人の特徴とかある?
筆者の勝手な私見ですが、メタニウム20が合う人・合わない人の特徴について触れてみます。
まず、メタニウム20が合う人は
- とりあえず1タックルを揃えたい人
- 本格派で釣り方によってタックルを細かく選んでいる人
だと思います。ぶっちゃけ、バス釣りメインで使うのであれば非の打ちどころがないようなリールです。
もし、合わない人の特徴といえば、、、
- 2ozクラスのビックベイト等をキャストする方かな…?
メタニウム20でもビックベイトはキャストできますが、ラインキャパシティに余裕はないので太いラインを大量には巻けません。
その上、スプール幅が狭いのでラインの食い込みもしやすいイメージです。であれば、アンタレスやカルカッタコンクエストの方が使い勝手は高いでしょう。
まあ、難しいことは考えずに気軽に使用できるので色々なルアーを試してみてくださいね!
誰でも使いやすい!メタニウム20は買ってよかった
メタニウム20XG、右ハンドルを今か今かと予約して待ち望んでいました。
リールフットに取り付け、初キャストをした時の感動は今でも忘れません。メタニウム20であれば、あらゆる釣りを簡単に行えるだけのスペックがあり、バックラッシュも起きにくいです。
svsインフィニティー搭載の遠心ブレーキや外部ダイヤル調整なども標準搭載されており、快適に釣りを楽しめます。これからのバス釣りに一つ、取り入れるだけで違った楽しみ方ができますよ!

1997年生まれ。24歳。
「若者がグローバルな社会で生き抜くために」をモットーに記事を書いています。趣味である釣りに関する記事も多数執筆。
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