ミドストが釣れる理由と誰でも実践できる具体的な方法について解説!

「ミドストはよく釣れる!」よくこんなことが言われます。
「春先にかけては、ミドストの釣りが良いって聞くけど実際はどうなんだろう?」
「ミドストの釣りをマスターしたいけど、イマイチ、アクションの仕方が分からないんだよなぁ」
もしかしたら、こんな疑問をお持ちではありませんか?
そこで、この記事ではミドストの特徴から実践的なハウツーについて、バス釣り歴16年、youtuber歴3年(2020年地点)の私が詳しく紹介します。
具体的には、
- ミドストの概要
- ミドストのアクション方法
- ミドストをするために必要なタックル
の順番で解説します。
ざっと読めますが、この記事一つでミドストの釣りを深く理解できるようになるのでぜひチェックしてください!
ミドストってそもそも何?
まず、「ミドスト」という言葉には「ミッド=中層」「ストローリング=ふらふら/ユラユラ」という英語の意味から呼ばれています。
英語では、「mid strolling」ですね。
つまり、中層をユラユラと泳ぐベイト(小魚)のアクションを生み出すことで、バスにバイトをさせる方法となります。
一般的に、使用するリグはジグヘッドリグとワームとなりますが、近年ではネコリグやダウンショットリグ、さらにはミドスト専用のプラグまでもが発売されています。
ミドストの釣りは、フィールドに応じたベイトを意識してワームを選択する必要があり、条件に上手くハマれば数釣り・大型狙いを楽しめる釣りです。
ミドストのアクション方法について(手元の感覚を大切に)
ミドストのアクション方法は絶対的な正解がないため難しいテクニックと言われています。というのも、ミドストの釣りはロッドティップにラインテンションを張ったり、緩めたりする連続シェイクをするためです。
シェイキングのスピードとワームアクションの特徴は以下のようになります。
アクションの速さとワームの動きについて |
|
1秒間に1シェイク | ミドストアクションの理想で、フワフワと漂う動きになる。 |
1秒間に2シェイク | ミドストアクションとしては少し早い。釣れないことはない。 |
上記のように速すぎず、遅すぎない程度のアクションがもっとも理想的なリトリーブスピードとなります。
また、ロッドティップでシェイクをした時に、一瞬ラインが張ります。このラインが張った状態の時に、意図的にラインのたるみが出るようにしてワームの動きを柔らかくします。
ミドストはユラユラと水中で漂うのが理想的な状態なので、ラインの弛緩をちょうどよく取り入れて弱ったベイトを演出するのを常に頭に入れておきましょう。
ぶっちゃけ、ミドストの釣りはアクションを身に付けるまでが非常に難しいです。
ボトム〜中層付近を手元の感覚だけを頼りに巻いてくるので、慣れるまでは時間がかかります。あくまで魚のレンジを大雑把に把握して、練習してみてください。
ミドストで必要なタックルとは?
続いて、ミドストに必要なタックルについて考察してみましょう。
ミドストの釣りは、中層レンジを一定速度でシェイクしながら巻く高度なテクニックを必要とします。それゆえ、ミドストをするためのタックル準備は欠かせなくなります。
基本的には、スピニングタックルを主なタックルとしますが、ロッド、リール、ライン、フックまで全てが程よいバランスを持っている必要があります。
ここでは、各タックルの特徴について解説しますね。
ミドストに最適なロッドは硬すぎず、柔らかすぎず
ミドストの釣りはどのタックルをみても、全てが肝心なパーツとなります。とはいえ 、ロッドはアクションからバイトをとらえる重要な情報源となります。
ミドストロッドを選ぶ上で意識したいポイントは3つです。
- ティップだけでなく、ロッド全体でしなやかなアクションを加えられる(レギュラーテーパーより)
- バットの強さ
- 軽量なロッドがおすすめ(疲労軽減)
ロッドの硬さはレギューラーテーパーよりで、ティップに掛けて柔らかすぎるファーストテーパーは避けましょう。ミドストは、繊細なアクションを加えますが、水中での程よい張りとたるみを生むためには適度な硬さが必要になります。
他にも、ロッドの強さはありつつも軽量であると長時間のシェイクをしても疲れにくいです。ミドストは、釣り人の技量に左右される釣りですので、なるべくベストなロッドを選びたいです。
昨今では、ミドスト専用のロッドも発売されていますが高価なモデルが多くなります。
手始めにミドストの釣りを始めてみたい方は、1-2万円代で購入できるロッドを代用してみましょう。
性能的には全く問題ないのに、1万円代で購入できるコスパ最強ロッドといえばゾディアスシリーズです。私はULクラスのゾディアスを使用していますが、MLクラスのゾディアスの方が安心感はあります。
リール番手は2000-2500
ミドストに向いているリールは軽さや糸巻きの量からも2000-2500番がおすすめです。2000番は野池などの小場所、2500番はウェーディングをするようなビックフィールド等に向いています。
ミドストは巻きスピードが遅めなので、リールはノーマル・ローギアがもっとも最適となります。ただ、ハイギアであっても上手にラインスラックを取れれば問題はありません。
それよりも、リールが軽ければ軽いほど手元の負担を避けられるのと感度が上がるので、違和感のあるバイトにも反応できます。本格的にミドストの釣りを検討されている方は、上位機種も視野に入れてみると良いです。
おすすめはやはり軽さにこだわりのあるヴァンキッシュです。長時間の釣りでも手元への負担を軽減してくれますよ。
ミドストはPEライン、フロロライン、どちらがおすすめ?
ミドストの釣りでもっとも議論が分かれるのは、ラインの種類についてです。
釣り雑誌では、ミドストの釣りはフロロラインが推奨されていることもあります。一方、バスプロの発言を耳にすると、彼らはPEラインを推していることもあります。
こればかりは、正解がないと個人的には思っています。というのも、どちらのラインにもメリット・デメリットがあるので、あくまであなたが釣りをしていて心地の良い方を選んで欲しいです。
そういう訳で、下記ではミドストをする上でのPEライントフロロラインの各特徴をまとめました。
PEラインの場合
まず、PEラインで釣りをする場合のメリット・デメリットについて見てみましょう。
- 感度が良い
- 遠距離のキャストが可能
- ライン強度が強い
- 水に馴染みにくいため、深場を攻めにくい
- 風に流されやすい
- アクションが硬くなりやすい
PEラインは感度と飛距離の確保を得意としますが、水深2m以上となると操作性が難しくなります。浅場や表層系のミドストであれば釣りやすいので、使用するのがおすすめです。
フロロラインの場合
一方、フロロラインにおけるメリット・デメリットを見てみましょう。
- 水馴染みが良い(ラインに自重があるため)
- アクションを柔軟に出せる
- 魚に違和感を与えない
- アタリがモゾッとした感じになる(慣れれば大丈夫)
- ラインの細さが気になる(2-4lb)
特別な理由がない限り、多くの方はフロロラインの方が扱いやすいかもしれません。フロロラインであれば水馴染みが良いので、ジグの動きを干渉しないこことも強みとなります。
ミドストはフックが肝心!
ミドストに反応するバスはガッツリと食い込む個体とショートバイトで終わってしまう個体がいます。
太軸のジグヘッドなどだとフッキングミスが起きることもあるので、なるべく細軸かつ、ミドストのアクションを損なわないジグヘッドがおすすめです。
例えば、リューギから発売されているヴェスパは、アイが横向きに装着されていることから水の抵抗を受けやすくなっています。ワームの横ロールな動きと移動距離を抑えられる特徴があります。
ちょっとしたこだわりですが、バスの捕食を誘い、しっかりと食わせるためにも細部にも注意を向けましょう。
ミドストに向いてるワームはベイト系
ミドストで使用するワームは、ワカサギやオイカワ、カワムツ、ブルーギル など釣り場でベイトとなるワームを使用します。
サイズ感としては3-5インチほどとなり、高比重ワームから低比重ワームまで様々な種類を使いこなしてみましょう。
【関連記事はこちら】
・ミドストで釣れるワームを徹底検証!釣れるワームはボディの後方に着目?
ミドストの釣りを覚えて、早春から夏のバスを釣る
今回はミドストの釣りについて特徴から実際の誘い方、決め手となるタックルの選び方について紹介しました。
ミドストの釣りは、はじめの一匹を釣るまでが難しいと感じがちです。しかし、一度でもミドストでバスが釣れるようになると確実にバスのキャッチ率も上がります。
特に、春から夏にかけてはバスが浮きやすく、ベイトを活発に捕食する時期でもあります。
繊細なフィネスの釣りを極めて、ぜひバスを手にしてください!

1997年生まれ。24歳。
「若者がグローバルな社会で生き抜くために」をモットーに記事を書いています。趣味である釣りに関する記事も多数執筆。
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