スモールマウスバスを釣るためのラインとは?ラインブレイクを劇的に改善しよう

スモールマウスバスを釣るためのラインとは?ラインブレイクを劇的に改善しよう

「スモールマウスバス釣りを始めたけど、強烈な引きでラインを切られた!」

「スモールマウスを釣るために使用する適合ラインについて知りたい」

こんな悔しい経験、疑問はありませんか?

スモールマウスバスは、一般的なラージマウスバスと比較すると強い引きをするのでラインが障害物等に擦れると切れてしまいます。そのため、ラインは十分にこだわりを持って選びたいです。

そこで、スモールマウスバスの引きに耐えられながらも、タックルバランスとしても十分なスペックのあるラインの基礎知識についてご紹介します

当記事を読むことで、どの種類、どの太さのラインを使用すれば良いか分かるようになります。きっと、あなたの釣果に繋げられるのでぜひ、チェックしてみてくださいね。

スモールマウスバス釣りに適したラインは条件ごとで異なる!抑えておきたいポイント

結論から伝えると、スモールマウスバスで使用するラインは状況によって2種類を使い分けします。2種類といえど、同じ条件で違うラインを使用することもあるので、具体的に解説します。

  • フロロライン
  • PEライン

どちらのラインにもそれぞれのメリット・デメリットがありますが、フィールドの条件に沿って使い分けする必要があります。

ラインに関する知識をご紹介する前に、スモールマウスバスの特性について抑えてみましょう。

日本に生息するスモールマウスバスは、川がメインの住処になっています。流れのある河川にて、ベイトや甲殻類を捕食しているとされ、ルアーからワームの釣りまで楽しめます。

ただし、桧原湖や野尻湖のように湖でも多くのスモールマウスバスが生息している場合があります

湖であれば、基本的には止水のフィールドであるのでフロロライン/PEライン、どちらもルアー・ワームのイメージに応じて使い分けできます。

例えば、桧原湖や野尻湖のようなフィールドでは以下のラインシステムを組めるでしょう。

フロロライン3-4lb ライト系ワームのライトリグ(ダウンショット・スプリットショット・ネコリグ )
フロロライン12-16lb 巻物系ルアーからビックベイト、羽モノトップウォーター
PEライン0.3-0.4号 虫系の表層狙い、ライトキャロライナリグ等、小型プラグによる巻きの釣り

上記のライン選択では、フロロラインの比重の重さを利用してライト系リグを湖のディープエリアで使用できます。

さらに、太めのラインにおいてはハードルアーの扱いもしやすいです。フロロラインであれば、巻物系のルアーもしっかりと引っ張ることが可能で、かつ、障害物等への根ズレにも強いためです

一方、虫パターンで攻める湖の釣りでは吸水しないPEラインが長けています。引っ張り強度が強いラインでもあるため、口にフックを掛けにくいスモールマウスバスであっても、高確率でフッキングを成功できます。

水に対する比重も軽いラインであるため、飛距離を活かして狙う釣りにも効果的です。

では、河川における釣りではどうでしょうか?

フロロライン3-4lb ライトリグ向け
フロロライン8-10lb ベイトフィネスリール専用
フロロライン12-20lb クランクベイト、ミノー、スピナーベイト、羽モノ系ルアー、ビックベイト 等
PEライン0.4-0.6号 スピニングタックルにおける感度重視の釣り

川スモールを狙う際に意識したい点は、流れの速さと障害物等へのスタック率です。

ボトムを取りながら、スプリットショットリグやダウンショットリグを流すことの多いスモールマウスバス釣りでは、リグがボトム付近で挟まってしまう現象が度々起きます

このようなトラブルを防ぐためには、障害物のスタックを外しやすいフロロラインをメインに使用するのが最適です。

というのも、筆者は「スピニングタックル×PEライン」による組み合わせで釣りをしていた時期がありました。確かに、このラインシステムでも50upのスモールマウスをキャッチはできます。

ですが、沈み物系のワームにおいては石の隙間にオモリが挟まって抜け出せないことが良くありました。そこで、ボトムを這うように誘う系の釣りではフロロラインを使用してみることにしました。

すると、PEラインよりも柔らかいフロロラインを使用した方が、根掛かりをしても外しやすくなったのです。加えて、沈みやすいライン性質ということもあって、バスへのプレッシャーも下げることに成功しました。

以上のように、湖と川で使用するラインは、仮に同じ種類であってもラインの太さを変えてあげることがおすすめです。タックル全体との相性が良いと、掛けた後のやり取りに自信を持つことができますよ。

同じラインでもフィールドに沿った選択を行う

先述したように、各フィールドやポイントの状況に応じて釣りをする必要があります。そこで、各ラインの太さと適合するルアー・ワームに当てはめてみます。

フロロライン4lb

フロロライン4lbの釣りは繊細なライトリグを操作するのに長けています。

水中においてバスへの違和感を極力消し、アプローチできるのでヒット率も高いです。もちろん、操作性も抜群であることから捕食を誘い出しやすいアクションも可能です。

ただし、引きの強いスモールマウスバスに対応するためにはドラグを利用した柔軟な駆け引きが必要となります。

フロロライン8-10lb

フロロライン8-10lbは、ベイトフィネスタックルであるからこそ使用できる太さです。

近年のベイトフィネスリールは飛距離もしっかりと確保できるので、根掛かりやラインブレイクを防ぎやすいタックルです。スモールマウスバスを専門で狙ってる人には、このタックルに絞って使用している人もいますよ。

フロロライン12-20lb

ベイトタックルによる巻きの釣りを展開した時におすすめなのが、フロロライン12-20lbです。

これらの太さであれば、ルアーの巻き抵抗感もしっかりとした安定感を保ちながらバスとのやり取りが可能です。ファイト中のライン切れも防げるので、ルアー自重に応じた選び方をしたいです。

PEライン0.3-0.4号

PEライン0.3号は、オープンフィールドにおけるトップウォーターやシャッド、虫系ルアーのキャスト・操作と相性が良いです。

水に対して比重の低いPEラインを極限まで細くすることで、最大限の飛距離でバスに仕掛けられます。神経質なスモールマウスだからこそ、ラインの強度はあるけど飛距離を確保した太さ(0.3-0.4号)が必要になります。

PEライン0.6号

私は、川のスモールマウスを狙う場合は基本的に、フロロラインを推奨しています。

しかし、

  • 飛距離重視
  • 感度重視にしたい
  • フロロ4lb程度のスピニングタックルでは流れに負けそう

こんな場合は、PE0.6号とフロロリーダー12lbとの組み合わせが最強です。

私のデカバス個体を釣り上げた経験からは、上記のラインシステムを構築することで効率良くバスを釣ることができました。大河川や大型個体、特殊な地形、激流ポイントでは強みを発揮しますよ。

ナイロンラインを使用しない理由とは?

安価で柔らかい質感であるナイロンラインは使いやすいラインですが、スモールマウスバスの釣りには向いていません(個人的には)。

理由としては、ナイロンラインのメリットがこの釣りでは最大のデメリットになるためです。

つまり、ラインに伸縮性があるという点です。

ナイロンラインは、直線に引っ張った際に伸びやすい素材になっているので口の硬いスモールマウスバスには向いてないラインです。強くアワセを入れたとしても、しっかりとフック貫通がされない場合が多いのでバイトを逃してしまうことになります。

特に、ライトリグによる釣りでスモールマウスをキャッチするためには伸縮性の少ないフロロ・PEラインが重宝されています。

また、ナイロンラインは耐摩耗性が弱いことも欠点となっており、他のラインと比較してもデメリットとなる部分です。

ボトムか表層か?スモールマウスバスを釣るためにもライン選択は慎重に!

今回は、スモールマウスバスを釣る上でしっかりと決めておきたいラインについて解説しました。

フロロライン、PEラインをベースとして使用し、タックルの使用感に応じて使いこなすのが大切です。せっかくのバイトがあったとしても、モノにできないと魚をキャッチできないのでライン選択は慎重に行ってみてくださいね!

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