ケインズの美人投票は投資行動に凄く当てはまっているから知っておいて損はないよ!

ケインズの美人投票は投資行動に凄く当てはまっているから知っておいて損はないよ!

経済に興味のある人であれば、ジョンメイナード・ケインズをご存知の方は多いはず。

そんなケインズが『雇用・利子および貨幣の一般理論』において、今日の金融市場の仕組みを分かりやすい例で紹介しています。

それがケインズの美人投票です。

ケインズの美人投票とは?

複数の女性が舞台に立ち、最も美人だと思う人に票を入れるコンテストがあります。

このコンテストでの勝者は、もっとも票を集めた女性に投票した人です。

すると投票者は審査員が誰に注目しているかを知りたがります。

そして自分が美人だと思う人に投票するのではなく、他の投票者が票を入れるだろう女性を当てることに夢中になります。

結果として個人の思惑ではなく、全体の意見としてどの女性がもっとも票を稼ぐかを意識するようになります。

いかがでしょうか。

現在の金融市場を言い当てていると思いませんか?

上がるだろうと言われる銘柄は上がり、下がるだろうと言われる銘柄は下がる。

もっと詳述すれば、業績が悪かったり企業が不祥事を起こすと市場参加者は株を売るだろうと予測します。

すると瞬く間に売られてしまう。

上昇相場、下降相場も常に大きな方向感を生み出すのは、人々の合理・心理によるものだと分かります。

ある対象に値段がつき、価値の変動が生まれるあらゆるものは常にどれが上がるか?を予想するゲームでもあるのです。

そして投資をする上で、自分がどんなラインに立っているかを再確認できるのもケインズの美人投票を参考にしてみるといいでしょう。

稀代の経済学者、ケインズが論じた美人投票理論。

現代の金融資本主義をあまりにも上手く言い当てていると思います。

お金の行き着く先は個人の選定基準ではなく、全体の総意で決まるのです。

ケインズの美人投票を投資に活かす、活かさないは置いといてこんな資本主義って嫌じゃないですか?