釣りが好きでも、釣具屋を辞めたいと感じる瞬間はある?理想と現実の違い

釣りが好きでも、釣具屋を辞めたいと感じる瞬間はある?理想と現実の違い

「釣具屋で働いているけど、仕事を辞めたい」

「収入に上限もあるし、ストレスも半端ない」

釣具屋を辞めたい人や実際に辞めたしまった人の話を聞くと、こんな声を多く聞きます。

というのも、この記事を書いている私は大の釣り好きです。そのため、某大手釣具ショップにおける店員さんと一通り話したことがあります。

なかには、ラインを交換して定期的に釣りに同行させていただくこともあります。

そんな私が、

  • 釣具屋で働いていたけど辞めてしまった人の声
  • 釣具屋を辞めたいと思った理由

について、実際に釣具屋で働いている人の声を参考にご紹介します。

当記事を読めば、「今後も釣具屋で働くべきか?」あるいは、新しいキャリア形成をすべきかについて詳しく把握できるはずです。

ぜひ、チェックしてみてください。

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釣具屋を辞めたいと感じてしまった理由とは?

まず、釣具屋で働いている人の特徴としては、当たり前のように釣りが好きという点です。

釣り好きでなければ、とても接客できないほどの知識や釣具の使い方を説明することができません。

そのため、私の知る限りでは相当に釣り好きかつ、釣り具や釣りをする上での知識がプロフェッショナル方が多いです
実際、バス釣りは好きな釣具屋の店員はタフなフィールドでもコンスタントにバスを釣ってしまう方でした。

ただし、そんな釣具屋の店員さんが抱える悩みは以下のような項目に大別されます。

  • (本音)厄介な客への接客
  • 魚種問わず釣りに対する幅広い知識
  • 年収が低い

と、釣りが好きなだけでは続けられないと感じる理由があると耳にします。上記の3項目について、ここでは詳しくご紹介します。

(本音)厄介な客への接客

一番多かった声の一つに、厄介な客への対応があります。

「特に、釣り好きの常連客のウザさといったら

というのはよくある話で、無駄なマウントや虚言癖の入ってる釣果自慢、とにかく長い世間話など、色々です。

品出しや他の接客対応があるにも関わらず、一人の客対応でなかなか手が回らないなんてことがあるのです。

接客サービスとはいえ、そんな精神的ストレスの蓄積は辞めたいと感じる要因の一つとして大きいのです

 

これは、釣り人である私も同感することで、たまに釣り場で強烈な持論を語っている人やマウントを取られることがあります。釣具屋の店員さんにも、大きな口を叩いてるのだろうなぁと。。。

魚種問わず釣りに対する幅広い知識

釣具屋の店員として働く以上、あらゆる魚種の釣り知識を身に付けておかなければなりません。

  • 海から淡水までの釣り関連の知識
  • 広範な釣り具の知識
  • ルアー釣りからエサ釣り
  • マニアックな釣り知識

と、求められる釣りへの知識は非常に多いです。

ですから、「トラウト釣りが好き!」「バス釣りが好き!」というだ毛では、接客に支障をきたします。

とりわけ、マニアックな釣りをする人は釣具の店員さんよりも深い知識を持っている場合もあります。

立場は逆転しますが、お客さんから知識を教えてもらうのもアリです。ただし、長い目で釣具屋の店員として働き続けるためには、オールジャンルで満遍なく知識を身に付けておく必要があります。

年収が低い

総じて、釣具店屋で務めるデメリットとして年収が低いという傾向にあります。

勤続年数や店長クラスによって相場も変わってきますが、店舗スタッフとして働く人の年収は250-300万円クラスとなります(初任給だと総支給額で17-20万円)。

  • 全然上がらない昇給制度
  • 意外と重労働な業務が多い(オモリやルアーの品出し業務)
  • 朝から夜までの長時間勤務

と、業務の割には年収が低く、一向に上がらないという意見が多いです。

確かに、1日を通じて行う業務量の多さやお客さんとのコミュニケーションを考えるとキツイですよね。

特に、他の業界と比較しても勤続年数がいくら経過しても収入が伸びにくい傾向があります。
たとえ大手釣具屋であっても高収入を得るのは難しいのが、現実なのです。

 

因みに、大手釣り具チェーン店で店長を務めている方とお話しした際、年収は500-600万円ほどと聞きました。

業界経験豊富なベテランな方であり、物価の高い土地柄というのも釣具屋における年収を決める要素になりますね。

(実際の声)釣具屋で働くことで得たこと・失ったもの

暗い話をしてしまいましたが、釣具屋で働くことの良さもあります。
そのため、ここでは釣具屋で働いて「得たこと」「失ったもの」についてもご紹介します。

釣具屋で働いて得たものとは?

釣具屋の店員をしている人にインタビューをしてもっとも多かった意見は、「とにかく地元の釣果情報に詳しくなれる」ということです。

お客さんと釣りの話をするのは日常茶飯事なので、地元の釣果情報についてよく耳にするのです。

  • 今どこで釣れてるのか?
  • どの時間帯がおすすめなのか?
  • どんな仕掛け/ルアーで狙えばいいのか?

大体、把握できてしまいます。釣り好きゆえに、そんな話を聞いたらいてもたってもいられなくなりますよね。

他にも、社割が効くので釣具を定価よりも安く購入できたり、メーカーからの試供品が提供されるので誰よりも早く実物に触れることができます。

釣り好きにとって、釣りに関する情報を誰よりも早く、そして鮮度の高い情報が得られるメリットがあります。

ですから、「自分の釣りに落とし込んでより釣りが上手くなる」というサイクルを生み出せるようになるのです。

釣具屋で働いて失ったものとは?

一方、釣具屋で働くことのデメリットは「仕事と趣味としての釣りに見境がなくなる」ことです。

釣りが好きで、釣具屋で働いているのに、いつしか休日に釣りをしていても仕事の一部として釣りをしてしまうことです。

よくある釣具屋店員の声として、店舗に掲載する「釣果情報」に情報を掲載するため必死になってしまうこと

どうしても釣果にこだわりすぎて、思考が仕事にリンクしてしまうのです。釣れたら嬉しいけど、結果にこだわり過ぎてしまう場合もあります。

それでも、「釣りが楽しい!」という人には続けられる仕事でもありますね。知り合いの釣具屋店員さんもそんな一人で、本当に釣りをこよなく愛している人ですよ。

 

かくいう私も、Web系フリーランスとして釣り具メーカー様の製品紹介ページを作成したことがあります。

その際、釣りをしているのに製品のことが頭いっぱいになってしまい、仕事をしている自分として釣りをしている自覚がありました。

釣りを仕事にできるのは素晴らしいことですが、気持ちの問題でブレることはありますね。

釣具屋を辞めた人のその後とは?新しい仕事を通じて釣りと向きあう

釣具屋を辞めた人のその後におけるキャリアは、人によってそれぞれ違います。

中小企業の営業マンとして働いてる人もいれば、工場で働いている方もいます。他にも、独学でエンジニアのスキルを身に付けて会社に入社、その後は独立をしている人もいます。

いずれも、釣りを仕事にすることからは距離を置くということになります。

客観的にですが、釣りから距離を置くのであれば年収アップや程々の給与でも自由な時間を確保できるのが理想ですよね。

「釣具屋を辞めた後、どんな人生を歩んでいきたいか?」しっかりと考えておきたいです。

釣りを仕事として捉える必要がないので、仕事面で充実させて釣りに充てられる時間を増やした方が良いですね。

仕事を辞めたくても自分から切り出せない人は、こちらの記事で解決できるかもしれません。

(総論)釣りが好き!というだけでは続けられない仕事である

多くの釣り好きな方が職業にしている釣具屋の店員

改めて、この職業を続けることでメリットもあれば、デメリットもあるということが分かりました。

釣りが好きなだけでは耐えられない理由があることも、明確となりました。

あなたがもし、釣具屋の店員として働いていて「辞めたい」と思っているのであれば、違うキャリアを考えてみてましょう。

最後に、著者のお気に入りの名言をご紹介します。

「釣りは男が淋しさなしに孤独でいることができる地上に残された僅かな場所なのだ」

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